マンガ「解析学」超入門

マンガ「解析学」超入門

訳者 鍵本 聡(かぎもと・さとし)

微分積分の本質を理解する

訳者まえがき

 Welcome to the world of Larry Gonick!
(ラリー・ゴニックの世界にようこそ!)
 
 数学を中学校・高校時代に勉強したきりのみなさん、まずは数学のいくつかの分野の中でも特に大切な「微分」と「積分」について、ラリー・ゴニックのマンガで徹底的に勉強してみませんか?
 
「微分」と「積分」を中心とした「解析学」といえば、数学の王道ともいうべき内容です。多くの自然科学法則が微分積分学で表現されるばかりでなく、世の中のすべての動きを分析するためにはなくてはならない内容だからです。そんな「微分」「積分」について徹底的に解説した本……それがこの『マンガ「解析学」超入門』(原題は“The Cartoon Guide to Calculus”)です。

「微分」「積分」の本というと、ともすれば難しい数式だらけのちんぷんかんぷんな表現と内容になりがちですが、私たち読者が欲しているのは、そうした「解析学」を、ウィットの効いたセリフと豊富な図で解説した、楽しい読み物なのだと思います。そして、本書は微分積分を豊富な例とともに徹底的に語ってくれます。私の経験で言うと、こういう本が、微分積分を最初から独学するのにとても頼りになるのです(実際私もそういう本がないものか、学生時代にいろいろ探したりしたものです)。解析学の初心者が「するめ」のようにしゃぶる本(少し表現がきれいでないかもしれませんが)、それがまさに本書なのだと思います。

「微分」や「積分」が得意な方でも、この本をじっくり読むことで「微分積分学のこの公式はそんなところで使えるのか!」という再発見があるかもしれませんし、また初めて微分積分学を勉強する方は「この難解な式はこういうことを意味してるたのか!」と、目からウロコが落ちるかもしれません。それほどまでに「微分」と「積分」を使った「解析学」というのは奥深い分野なのです。
 
 まずモノの動きを直接扱う「速度」と「微分」の話から始まり、いろいろな関数について詳しく考えます。微分をすることでいろいろなシチュエーションが簡単に解析できることを勉強します。次に「積分」という概念を使うことで、いろいろなものの「量」について考えます。そして最後に「微分積分学」がどんな分野で使われているのか、ということが紹介されます。すべての読者に満足していただけるはずです。

「微分」「積分」というのは、それほどまでに重要なものです。もう一度書くと「微分積分」を勉強しないと、数学の半分も勉強してないことと同じです。中高、あるいは大学時代に数学で脱落した人も、一度じっくり「微分」「積分」を中心とした「解析学」について勉強して、練習問題とともに手を動かして考えてみるのも「大人の楽しみ」ではないでしょうか。

 ユーモラスなイラストやキャラクターとともに、ごゆっくりラリー・ゴニックの「解析学」の世界をお楽しみくださいませ。

訳者 鍵本 聡(かぎもと・さとし)

株式会社KSプロジェクト代表、作家。関西学院大学、大阪芸術大学、コリア国際学園非常勤講師。『計算力を強くする』『高校数学とっておき勉強法』『世界 初 鍵本聡の頭がよくなる三角パズル』『マンガ 線形代数入門』(原作)『マンガ「代数学」超入門』(監訳)など、著書多数。

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