『大人のための高校化学復習帳』

『大人のための高校化学復習帳』

著者 竹田淳一郎(たけだ・じゅんいちろう)

元素記号が好きになる

はじめに

 本書を手に取っていただきありがとうございます。みなさんは「化学」と聞くとどんなイメージを抱きますか。いろんな物質が出てきて、覚えることがたくさんあって、なんだかとっつきにくかったと思われるかもしれません。
 たしかに、小学校や中学校までは身近な現象を扱っていた理科も、高校生になって「化学」という名前に変わった途端、モルやpHが出てきて難しくなりますよね。「共有結合」とか「アルデヒド」なんて、テストのためには勉強したかもしれないけれど、今ではさっぱり覚えていないよ、という人も多いと思います。
 しかし、高校時代に習う化学の基礎は、大人になった今こそ役に立つのです。身近な物質の成り立ちや現象の仕組みを知ったり、環境問題を考えたりするうえで欠かせないからです。電池はどうしてエネルギーを蓄えられるの? 大気汚染で話題になるSOx、NOxって何? 洗剤に「まぜるな危険」と書いてあるのはどうして? そんなことが高校化学で理解できてしまうのです。
 とはいえ高校化学では、はじめに「原子の構造」からスタートして、化学結合やモルといった目に見えないミクロな分野に踏み込んでいくので、なかなか具体的なイメージをもちにくいと思います。ここを何とかクリアしても、そのあとに続く無機化学と有機化学で膨大な量の物質名の暗記を強要されて、もうそのころには化学はすっかり嫌いになってしまっていた、そんな人がたくさんいるのではないでしょうか。
 でも心配いりません! そんなあなたに向けてこの本を書きました。本書は読み物形式で、高校化学が基礎から復習できるようになっています。
 著者は毎日中高生、ときには小学生、大学生、社会人にも化学を教えている現役の教員です。教員になって10年間、生徒がどこでつまずきやすいかに気付いたり、どんな説明をすると理解しやすいかを発見したりするたびに、楽しく理解できるためのアイデアを考えてきました。そうやって蓄積してきた工夫を全体に盛り込み、高校の化学の内容を楽しく復習できるように書いたのが本書です。
 本書はテーマごとに26項に分かれています。各項は「内容紹介」、「ポイント」、「本文」という構成になっています。「ポイント」は本文で説明する内容をキーワードで挙げたものなので、難しいなと思ったら最初は読み飛ばしてもらってかまいません。ひとつの項は10ページ程度と短く区切られていますが、エッセンスをわかりやすくまとめてあるので、高校時代に理解できずモヤモヤしていたことがたちまち氷解し、「化学って面白くて役に立つ」ということが実感できるはずです。
 さあ目次を見て、興味を持ったページを開いてみてください。高校のときに学んだことを新鮮な発見とともに思い出してもらえたら幸いです。

著者 竹田淳一郎(たけだ・じゅんいちろう)

1979年東京都生まれ。慶應義塾大学理工学部応用化学科卒業、同大学院修了。早稲田大学高等学院化学科教諭、早稲田大学教育学部非常勤講師。環境計量士(濃度関係)、気象予報士。授業では〈講義〉→〈実験〉→〈実験に関係する問題演習〉というサイクルを繰り返すことにより、化学への興味関心と学力が同時に高まるよう心掛けている。とくに実験を重視し、教科書にある定番のものに独自のアイデアをプラスして生徒に新鮮な驚きを提供している。

[B1816]

大人のための高校化学復習帳

著:竹田 淳一郎

電池に電気が蓄えられるのはなぜ?洗剤に「まぜるな危険」とあるのはなぜ?使い捨てカイロはなぜ熱くなる?高校化学で理解できる!

定価 : 本体980円 (税別)

ISBN : 978-4-06-257816-5

既刊一覧

連載読み物

脳が目覚める新発想
馬場雄二の「漢数パズル」

第3回 漢数パズル〈サイコロ字〉① 回答編

馬場雄二

前回出題した以下の問題、あなたは解けましたか?   それでは、答えの...

2017/09/22

ページTOPへ