『入門者のJavaScript』

『入門者のJavaScript』

著者 立山秀利(たてやま・ひでとし)

作りながら学ぶWebプログラミング

はじめに

●JavaScriptは多くの人にとって身近なもの
 JavaScriptはWebページ作成に使われるプログラミング言語のひとつです。「Java」と名前は似ていますが、別のプログラミング言語です。Javaの略称でもありません。まず、この点を念頭に以下をお読みください。
 JavaScriptのことは何も知らないかもしれませんが、実は意外と身近なものです。日頃インターネットでWebページを見ていれば、何かしらJavaScriptに触れていることになります。JavaScriptが使われているWebページでは、閲覧する人の操作に応じて、部分的に表示内容を変更したり、操作の内容を判定したりできるなど、さまざまな仕組みを備えています。
 具体例をあげると、見出しにポインターを重ねると隠れていたメニューが出てきたり、ポインターを重ねた部分の色が変わったりする仕組みです。また、画像をクリックすると、ズームインするように拡大表示される仕組みや、会員登録などのWebページで、未入力欄を残したまま登録ボタンをクリックすると、「○○欄が未入力」とメッセージが出る仕組みなども、JavaScriptで作られています。これらのいずれかを体験したことがあるのではないでしょうか。
 一方、JavaScriptを使わないWebページでは、文字列や画像が単に表示されるだけです。閲覧する人が行える操作は、リンクやボタンをクリックしてWebページ全体が切り替わることが中心という、動きのないものになってしまいます。
 JavaScriptは大手企業の公式サイトやサービス、個人のブログなど、多くのWebページで利用されています。今後も用途はさらに広がり、需要はますます高まるでしょう。本書では、そのJavaScriptの使い方を、知識・経験ゼロの方でも理解できるよう、丁寧に解説していきます。

●ゼロからどうやって学ぶのか
 プログラミング言語の学習には、いくつかハードルがあります。ハードルを越えていくために重要なのは、一気にいくつも学ぶのではなく、一歩一歩確実に学んでいくことです。本書では、1つの作例を用い、その完成を目指して、ゼロから少しずつプログラムを書いては動作確認するパターンを繰り返し、段階的に作り上げていく方法で解説します。その過程で、JavaScriptの基礎を順番に学んでいきます。
 あわせて、入門者向けのプログラムの書き方で学ぶことも重要です。1つの機能を実現するプログラムの書き方は、何通りかあります。本書では、あえて学ぶ方にとってわかりやすい書き方で、まず作例をひと通り完成させます。
 その後、処理速度や、あとあとの機能追加・変更のしやすさなどを考慮した、より効率のよい書き方に変更します。このように本書はゼロから学ぶ「入門者」の立場で構成されています。
 また、JavaScriptはWebページで使うプログラミング言語であるため、Webページ制作に使うHTMLやCSSを操作することになります。読者の方にあらかじめHTMLやCSSの知識があるに越したことはありませんが、本書ではそれらの知識がなくても、JavaScriptを優先して学べるようにしています。HTMLやCSSについては、JavaScriptに先んじて、作例で使われる内容に絞って解説しますので、知識ゼロの方でも大丈夫です。
 作例のWebページに必要なHTMLとCSSのファイルは著者が用意し、一式をダウンロードして入手できます。読者の方はHTMLとCSSを自分でプログラミングしなくてもよく、JavaScriptのプログラミングのみ行っていただきます。
 JavaScriptのプログラミングには、特別なソフトウェアなどは不要です。プログラミングはOS標準のテキストエディター(Windowsの「メモ帳」やMacの「テキストエディット」など)で行えます。プログラムの動作確認は一般的なWebブラウザー(Internet ExplorerやGoogle Chrome、Firefox、Safariなど)で行えます。パソコンさえあれば、すぐに始められるのです。

●JavaScriptを使いこなしていくための第一歩となる
 JavaScriptの用途は近年、Webページ制作だけにとどまりません。スマホやタブレットPC用のアプリ開発をはじめ、さまざまなシーンで利用されています。
 用途が幅広い分、どこから学習を始めればよいのかわかりにくいものです。本書では、Webページ制作やプログラミングの経験がない人にとって、無理なくマスターできる内容に絞っています。解説通りにプログラミングして、動かすだけで必ずできるので、JavaScriptの基本的な概念を楽しみながら身につけていけます。本書によって、JavaScriptを使いこなしていくための第一歩を踏み出せるでしょう。

著者 立山秀利(たてやま・ひでとし)

フリーライター。一九七〇年生まれ。筑波大学卒業後、(株)デンソーでカーナビゲーションのソフトウェア開発に携わる。退社後、某企業でWebプロデュース業務に携わった後、フリーライターとして独立。現在はシステムやネットワーク、Office関連を中心に執筆中。主な著書に『Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本』(秀和システム)、『いますぐスタイルシート&JavaScriptが使える本』(共著、ジャストシステム)、『入門者のExcel VBA』(講談社ブルーバックス)など多数。

[B1850]

入門者のJavaScript

著:立山 秀利

基本的な作例を通して楽しみながらJavaScriptを学べる。手順通りにやるだけで、HTMLやCSSの未経験者でも使い方がマスターできます。

定価 : 本体980円 (税別)

ISBN : 978-4-06-257850-9

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