【サイエンス 7days】 第38回 10月17日~10月23日

  • 2016/10/17

    • ニュース

    第38回 10月17日~10月23日
    メートルの定義が変更される

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第38回は今日10月17日から10月23日までの一週間をみていきましょう。

    10月17日 日本人初の電報発信(1867年)

    この日、オランダに留学中だった医師・伊東玄伯が、アムステルダムにいる友人の赤松大三郎に「明日お訪ねするからお待ちくだされ」という意味の電報を打ちました。これが、日本人によるはじめての電報とされています。実用的な電報のシステムは、1832年にロシアの技術者パヴェル・シリングによって発明され、日本には1869年に東京―横浜間ではじめて導入されました。電話が普及するまでは、緊急の用件を伝える手段として重宝された電報ですが、いまでは冠婚葬祭における祝電や弔電のほかで使用することは少なくなりました。ここ最近では、全国どこでも当日に届き、花などのギフトも一緒に送れることから、珍しいプレゼントとして利用する人もいるそうです。もちろん海外にも送信することができますが、はたして火星までは届くのでしょうか?

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    『交流のしくみ』
    電線をつたって、発電所から家庭まで届いているのが交流の電流です。電気が電線を流れるとはどういうことなのか? 意外と知らない基礎の基礎から解説します。

    10月18日 人工甘味料「チクロ」が使用禁止に(1969年)

    砂糖の約50倍の甘さを持つ人工甘味料「チクロ」に対して、発がん性の疑いがあることからアメリカで使用禁止が発令されました。「チクロ」は1937年にアメリカの大学院生が偶然合成したもので、正式名称は「N-シクロヘキシルスルファミン酸ナトリウム」。人類初の人口調味料である「サッカリン」と並んで、世界中で広く使われてきた化合物です。アメリカでの禁止を受けて、日本を含む数ヵ国で同様の禁止令がだされていますが、その危険性については議論があり、じつはヨーロッパではいまでも日常的に使用されているそうです。食べ物の安全性には、誰もが関心を寄せていますが、正しく評価をするのはとても難しいことです。なるべく多くの情報を得て、しっかり考えられるようになるために、下記の一冊をおすすめします。

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    『「食べもの情報」ウソ・ホント』
    健康雑誌の記事や、健康食品の宣伝文にあふれる「ウソ」を見極めるにはどうすればよいのか。健康に生きるための情報の捉え方、食生活のおさえどころを紹介します。

    10月19日 ブラックマンデー(1987年)

    この日、アメリカ・ニューヨークの株式市場で、史上最大の株価暴落が発生。週明けの月曜日に起ったことから「暗黒の月曜日(ブラックマンデー)」と呼ばれました。アメリカの株価の代表的な指標である「ダウ平均株価」はこの日だけで22.6%も下落し、1927年に世界恐慌の引き金となった「暗黒の木曜日(ブラックサーズデー)」の12.8%の下落を大きく上回りました。この騒動は世界各地の市場にも影響をおよぼし、翌日には日経平均株価も過去最大の暴落を起こすことになります。なぜこの暴落が発生したのかが、いまだによくわかっていないということからも、株式市場の動向を予測することの難しさが感じられます。ちなみに、「ブラックマンデー」に次ぐ規模の大暴落が2008年10月に発生しており、それがあの「リーマン・ショック」です。

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    『確率・統計でわかる「金融リスク」のからくり』
    「数学が苦手な人ほどカモにされる」投資の世界で、最大の「武器」になるのが確率・統計の基礎知識です。預貯金以外で資産運用したいすべての人が必読の一冊です。

    10月20日 純国産ステレオレコードが発売される(1958年)

    この日、日本ビクターから、2チャンネルの音を収めたステレオレコードが発売されました。レコード面を斜め45度に切り込んだ一本の溝の2つの壁に、独立の信号を記録して2つのチャンネルを実現したもので、1957年にアメリカのウェストレックス社が開発した方式です。国産初となるステレオレコードのタイトルは、タンゴの名曲集『エル・チョクロ』と、長唄の『勧進帳』だったそうです。1980年以降、取り扱いの便利なCDが発売されると、レコードの市場は急速に縮小していきましたが、近年はコアな愛好家を中心に再びレコードの人気が高まっているのだとか。全世界でのレコード販売数も、一時は100万枚程度まで落ち込みましたが、2015年には2億枚以上の販売枚数を記録するまでに回復しています。もしかして、レコード付きブルーバックスもありでしょうか?

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    『音律と音階の科学』
    楽曲を構成するド・レ・ミは、物理的には周波数の違いということになりますが、その値はどうやって決まっているのでしょうか? 数学的にも奥深い、音楽の秘密に迫ります。

    10月21日 1メートルの定義が変更される(1983年)

    フランス・パリで開催された第17回国際度量衡総会において、メートルの定義を「1秒の299792458分の1の時間に光が真空中を伝わる行程の長さ」とすることが決定されました。これ以前の定義の変遷は下記のようになっています。

     

        1791年 地球の子午線の赤道から北極までの長さの1000万分の1を1メートルと制定
               (この間に、メートル原器が作られる)
        1889年 メートル原器そのものが長さ1メートルの定義となる
        1960年 「クリプトン86原子の、2つの準位2p10と5d5との間の遷移に対応する光の、真空中における波長の1650763.73倍に等しい長さ」と定義が変更される

     

     

    また、この定義変更によって、光の速さ(光速)の定義も、秒速299792458メートルと誤差なく決定されることになりました。


    1889年に複製されたメートル原器のひとつ

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    『単位171の新知識』
    メートル、キログラムなど、メジャーな単位はみなさんご存じかと思いますが、じつは単位にはもっと個性的なものがたくさんあるのです。あなたは、いくつの単位がわかるでしょうか?

    10月22日 コピー機ゼロックスの発明(1938年)

    特許事務所で働いていたチェスター・カールソンが、この日「電子写真法」を用いたコピー機の1号機を完成しました。「電子写真法」は、旧来の化学薬品を使った複写法とは異なり、現在の一般的なコピー機と同じように光とレンズと感光体を用いて、複写元の文章やフィルムをスキャンするものです。この1号機によって動作原理が確立されてから、実際に商品となるコピー機が完成するまでには、さらに約10年の年月がかかり、1948年にようやく「ゼロックス・モデルA型」が発売されることとなりました。さらに1960年には普通紙にコピーの取れる完全自動の「ゼロックス914」が発表され、IBMを見習ったレンタル制を採用して爆発的なヒットとなります。編集部で毎日がんばっている、あのコピー機も、もとをたどればこの日が誕生日というわけですね。これを知ったら、ちょっとだけ労わってあげたくなりました。

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    『すごい家電』
    開発担当者を徹底取材してわかった、家電の驚くべき実力とは? 思わず誰かに教えたくなるトリビア満載の一冊です。

    10月23日 ディープインパクトが無敗で三冠を達成(2005年)

    この日、競走馬のディープインパクトが菊花賞で勝利。皐月賞、日本ダービーでの勝利とあわせて、「中央競馬クラシック三冠」とよばれる偉業を達成しました。圧倒的な強さを誇ったディープインパクトはいったいどこが特別だったのか? 体重500キログラム前後の競走馬が多いなか、ディープインパクトは450キログラムという小柄な体格。にもかかわらず、その歩幅は他の馬とくらべて、飛びぬけて大きいそうです。競馬にあまり興味のない人でも、その名前を知っているディープインパクト。なんとその秘密を解きあかしたブルーバックスがあるのです!

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    『競走馬の科学』
    速く走る馬を求めるあくなき挑戦! 種付けから、筋肉トレーニング、レース中の戦略まで、その裏側にある最先端の科学をご紹介します。

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