「真の復興」とは何かを問う 短期集中連載がスタート!

  • 2016/03/11

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    「真の復興」とは何かを問う
    短期集中連載がスタート!

    東日本大震災から5年、被災地の復旧はどれだけ進んだのか。被災者の生活はどれだけ回復したのか。あらためて検証され、議論されていますが、このサイトでは少し変わった視点から、復興について考えていきたいと思います。
    兵庫県に住んでいた写真家の永幡嘉之さんは、東北の自然を撮ることをライフワークに定め、山形県に移住して動植物の姿をカメラに収めつづけていました。日本でも例を見ない生物多様性の豊かさに、心を奪われたからでした。
    あの巨大津波のあとの最大の関心も「生きものたちはどうなったか」にありました。人々が大変なときに、こんなことをしていていいのか、という葛藤を抱えながら東北各地を走って動植物の消息を追いつづけ、2011年の震災直後から同年暮れまでの走行距離は、のべ5万キロにものぼりました。
    その記録は翌年4月、異色のブルーバックス『巨大津波は生態系をどう変えたか』にまとめられました。そこには、津波の衝撃と塩害によって生態系が絶望的なまでに破壊されたこと、それでも残った再生へのわずかな希望が、「復旧事業」という名目の土木工事によって断ちきられているケースが多々あることが指摘されていました。
    「復興」はもちろん至上命題としても、その名のもとに、東北のかけがえのない宝まで破壊してよいのか――静かな筆致で、しかし痛切に、永幡さんは訴えたのでした。
    それからも、永幡さんが撮り、走り、そして戦いつづけていることは聞いていました。5年という節目を迎えるにあたり、その後の東北の生態系について尋ねてみました。返ってきたのは、次のような答えでした。
    「生きものたちは、当時は予想もしなかった変容をとげました」
    津波と人間、2つの巨大な力によって生態系はどのように変わっっていったのか、もう一度、永幡さんに報告していただくことにしました。

    渾身のリポート『5年後の浜辺――復旧事業は生態系をどう変えたか』、ぜひご一読ください。

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