【サイエンス 7days】第12回 4月18日~4月24日

  • 2016/04/18

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    【サイエンス 7days】
    第12回 4月18日~4月24日

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第12回 は 今日4月18日から4月24日までの一週間をみていきましょう。

     

    4月18日 明石原人の腰骨の化石を採取(1906年)

    考古学者の直良信夫(なおら・のぶお 1902~85)が、化石人骨を明石市西八木海岸で発見しました。この化石は直立歩行をする原人(旧人)のものと考えられ、明石原人(ニッポナントロプス・アカシエンシス)と命名されました。しかし、近年の研究からは、縄文時代以降の人骨である可能性も指摘されており、いつの時代のものなのか最終的な結論はまだ得られていません。なお、この化石の原標本は、第2次世界大戦で焼失してしまい、上記の年代に関する研究は残された石膏標本をもとに行われたそうです。

    ジャワ原人や北京原人、フローレス原人など、かつて地球上には「人類」の仲間がたくさんいましたが、いま地球上で生き残っているのは現生人類だけです。彼らはなぜ滅んでしまったのか? 人類進化の謎を解く壮大な旅『ぼくたちはなぜぼくたちだけなのだろう』は本サイトで好評連載中です!

     

    4月19日 数学者の岡潔が生まれる(1901年)

    この日、日本を代表する数学者、岡潔(~1978)が和歌山県で生まれました。岡潔が取り組んだのは多変数複素関数論という分野で、当時未解決だったこの分野の三大問題を、すべてひとりで解決するという驚異的な業績を残しています。この問題がどういうものなのかというと……えーと……ちょっとここで説明するにはスペースが足りないようなので、また次の機会に解説しますね。

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    4月20日 日本初の女性博士が誕生(1927年)

    この日、植物学者の保井コノ(やすい・この 1887-1971)が、日本人女性としてはじめて博士号(理学)を東京帝国大学理学部から授与されました。当時、東京帝国大学で遺伝学講座の嘱託として研究をしていた保井コノは「日本産石炭の植物学的研究」など8編の論文をそろえて、学位を請求。教授会では全会一致で合格が決まったそうです。また、彼女は国費留学の女性第一号でもあるのですが、その目的には「理科及び家事研究のため2年間の留学を命ず」となぜか「家事」が含まれています。これは「女が科学をやっても物にならない」という考えの文部省から、なんとか許可を得るために加えられたもののようです。

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    4月21日 アポロ16号が月面に着陸(1960年)

    日本時間のこの日、21日午前11時23分35秒、アポロ16号が人類として5度目となる月面着陸に成功しました。ヤング船長とデューク飛行士は月面にほぼ3日間滞在し、20時間と14分におよぶ船外活動を通して、約95.8キログラムの月の岩石を採取して、持ち帰っています。それらは、はじめて月の高地から得られたもので、この試料の分析から、ある事実が明らかになりました。月の高地が作られた原因は、それまで考えられていた火山活動によるものではなかったのです。

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    月の地形はどのように作られたのか? クレーターが隕石の衝突によってつくられたことはよく知られていますが、じつは高地の形成でも、天体衝突が大きな役割を果たしていたのです。

     

    4月22日 アメリカの物理学者オッペンハイマーが生まれる(1904年)

    原子爆弾製造計画(マンハッタン計画)を指導した理論物理学者のオッペンハイマー(~1967)が、この日生まれました。オッペンハイマーはもともと、ブラックホールや、星の中心で起こる原子核反応などの研究をしていましたが、第二次世界大戦がはじまると、ロスアラモス研究所の所長に任命され、原子爆弾の開発を進めることになりました。

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    4月23日 ドイツの物理学者マックス・プランクが生まれる(1858年)

    古典的なニュートンの物理を否定し、量子仮説を提唱した物理学者プランク(~1947)が、この日生まれました。プランクは、物理学に残された最後の謎のひとつとされていた、熱放射のスペクトルの問題を、「光のエネルギーはある最小単位の整数倍の値しか取れない」という、量子仮説によって解決したことで有名です。物理量には最小の単位が存在するという考え方は、その後の量子力学の基礎となるものでした。

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    4月24日 高速道路のETCシステムが試験運用を開始(2000年)

    無線通信によって料金を徴収するETCシステム(Electronic Toll Collection System)の試験運用が、この日から始まりました。一般運用は翌年の2001年にスタートし、現在では高速道路利用者の約9割がETCを利用しているそうです。ちなみに首都高には、通過するとETCの車載器から「確認しました」とアナウンスされるだけで、料金は徴収されない料金所もあるのだとか。詳しくはオススメ書籍をどうぞ。

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    『図解 首都高速の科学』
    1962年、東京オリンピックに先立って開通した首都高速道路。制約の多い都市部に建設するために、導入された最先端の道路技術の数々を紹介します。

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