【サイエンス 7days】第11回 4月11日~4月17日

  • 2016/04/11

    • ニュース

    【サイエンス 7days】
    第11回 4月11日~4月17日

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第11回 は 今日4月11日から4月17日までの一週間をみていきましょう。

     

    4月11日 技術者・実業家の井深大生まれる(1908年)

    今日4月11日は、盛田昭夫(もりた・あきお 1921~1999)とともに東京通信工業(現・ソニー)を創立した井深大(いぶか・まさる ~1997)の誕生日です。井深は日本初の磁気テープレコーダーやトランジスタラジオなどの開発者として知られ、携帯音楽プレーヤーの代名詞ともなった「ウォークマン」(1979年発売)も、移動中にも気軽に音楽が聴きたいという井深の願望から生まれたものなのだそうです。

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    『世界を制した「日本的技術発想」』
    現代の「デジタル遊牧民」化の流れに世界でもっともうまく順応したといわれる日本人。その意識変化の原点は「ウォークマン」だった!? 世界を席巻した日本製品の「技術」と、その源泉となる「発想」を読み解きます。

     

    4月12日 初の有人宇宙飛行船「ボストーク1号」打ち上げ(1961年)

    旧ソ連のバイコヌール宇宙基地から、27歳のガガーリン空軍少佐を乗せた「ボストーク1号」が打ち上げられ、地球を1周、1時間48分の宇宙飛行に成功しました。この快挙が成し遂げられたのはブルーバックス創刊の2年半前のことで、じつはブルーバックスの「ブルー」は、ガガーリンが地球に帰還した際に発した「地球は青かった」という言葉にちなんだものです。ただしこの言葉はすこし意訳されて広まったもので、もともとは「青みがかっていた」くらいのニュアンスだったのだとか。もしそのまま直訳されて日本に伝わっていたらこのシリーズの名前も変わっていたかもしれませんね。ちなみに、ガガーリンは1962年に来日した際には、「北海道は緑が多かった」という言葉も残しているそうです。

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    『完全図解・宇宙手帳』
    旧ソ連が初めて人工衛星を打ち上げたのが1957年。ガガーリンの宇宙飛行は、それからわずか4年後のことでした。さらに8年後の1969年には人類は「月」にまで到達し、1990年代には地球周回軌道上に「国際宇宙ステーション」の建築を開始しました。人間のあくなき宇宙への挑戦の記録をぜひお手元に。

     

    4月13日 間宮林蔵が樺太探検に出発(1808年)

    間宮林蔵は江戸幕府の命令を受けて、探検隊の上司である松田伝十郎とともに樺太(サハリン)の探検を行い、樺太がユーラシア大陸から独立した島であることをはじめて確認しました。樺太と大陸の間の海峡は「間宮海峡」と呼ばれ、もっとも狭くなったところでは幅が7.3キロメートルほどしかありません。日本海とオホーツク海を隔てる間宮海峡の水深はなんとたったの10メートル。このような浅い海峡で区切られていることが日本海のユニークな特徴を生んでいることをみなさんは知っていますか?

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    『日本海』
    平均水深1667メートルの日本海を他の海から隔てる間宮海峡、宗谷海峡、津軽海峡、および対馬海峡の水深は、それぞれ約10メートル、50メートル、130メートル、および130メートル。風呂桶のように区切られた日本海が、いま世界中の海洋研究者から注目を浴びています

     

    4月14日 オランダの物理学者ホイヘンス生まれる(1629年)

    力学や光学の分野で業績を残した物理学者ホイヘンス(~1695)が、この日、オランダ・ハーグに生まれました。ホイヘンスは光の伝搬を作図によって解析する「ホイヘンスの原理」や、振幅によらず同じ周期で振動する「サイクロイド振り子」の発見者としても知られています。

     

    (ホイヘンスのサイクロイド振り子 『曲線の秘密』より)

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    『曲線の秘密』
    "振り子の振動周期は、揺れ幅や重りの重さによらず一定となる。これを振り子の「等時性」という"――そう学校で教えられたことを覚えている方も多いと思いますが、じつは普通の振り子ではこの等時性は厳密には成り立ちません。本当に振動周期が一定となる振り子「ホイヘンスのサイクロイド振り子」がどのように生まれたのか、ブルーバックス最新刊の『曲線の秘密』で詳しく解説しています。

     

    4月15日 レオナルド・ダ・ヴィンチ生まれる(1452年)

    絵画・彫刻・建築のほか、自然学・工学・音楽など多方面に才能を発揮し、ルネサンス的な「万能人」の理想の体現者とされたレオナルド・ダ・ヴィンチ(~1519)がイタリア・トスカーナ地方に生まれました。ダ・ヴィンチが数学や物理などの研究に取り組んだのは晩年になってからと言われていますが、黄金比の研究や、ヘリコプターの原理を考案するなどさまざまな業績を残しています。ちなみに、考案者の誕生日にちなんで4月15日は「ヘリコプターの日」にもなっています。

     

    (レオナルド・ダ・ヴィンチによるヘリコプターのスケッチ)

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    『図解 ヘリコプター』
    飛行機とは一味違うメカニズムのおもしろさ。2本の“操縦桿”をあやつって、空中で自由に前進・後退・停止できるヘリ。その空気力学から、最先端のメカニズムやエンジン、機体構造までをビジュアルで解説します。

     

    4月16日 LSDの幻覚作用を発見(1943年)

    スイスの製薬会社サンド(現・ノバルティス)の化学者アルバート・ホフマンがこの日LSD(リゼルギン酸ジエチルアミド)の幻覚作用を発見しました。ホフマンは実験中にごく微量のLSD溶液を指先につけてしまったことから偶然、LSDの幻覚作用に気付いたそうです。ホフマンはこの偶然の発見のあとも、自分自身でLSDを服用して作用を確かめたというから驚きです。化学者ってなかなか危ないことをするんですねえ。

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    『新しい薬をどう創るか』
    1つの薬が、1人の医師が生涯で診る患者数の何万倍もの人間を救うかもしれない――創薬の基本的な考え方から、研究過程、製造過程、そして未来の薬まで、「新薬創製」のすべてを、第一線で活躍する研究者たちが解説します。

     

    4月17日 アメリカの物理学者E・W・モーリーが光の実験を開始(1887年)

    モーリーは物理学者のマイケルソンと共同で光の速度を測る実験(マイケルソン-モーリーの実験)をはじめました。当時、光はエーテルという媒質によって伝搬されると考えられており、この実験ではエーテルに対して地球が運動している方向と、それに垂直な方向とで光の速度が異なることを確かめることが目的でした。しかし、予想に反して光はどの方向にも同じ速度で伝搬することが明らかになったのです。この結果はエーテル仮説を否定し、光の速度は常に一定であるとするアインシュタインの「特殊相対性理論」を生む基礎になりました。

    この実験で使用された、マイケルソン干渉計は、光線をたがいに垂直な2方向に分け、それぞれ鏡との間の距離を往復させた後に干渉させるというものです。それぞれの方向で往復に要する時間が異なれば光が干渉する位置に変化が生じることになります。
    この干渉計の原理、じつは現在の重力波の検出器にも使われています。重力波の検出器では、光の速度の差によってではなく、時空のゆがみによって生じる干渉の位置の変化から重力波が検出できるんだそうです。 重力波発見の原理や、意義を詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひ読んでみてください!
    『ついに初観測! 重力波とは何か?』
    『日本最先端の研究者に聞いた「ほかでは読めない重力波」』

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