【サイエンス 7days】 第17回 5月23日~5月29日

  • 2016/05/23

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    【サイエンス 7days】
    第17回 5月23日~5月29日

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第17回 は 今日5月23日から5月29日までの一週間をみていきましょう。

     

    5月23日 日本初の地下鉄(1915年)

    東京駅と東京鉄道郵便局(現在のJPタワーの場所)の間に、日本初の地下鉄道が開通しました。日本で最古の地下鉄といえば、1927年に開業した、現在の東京メトロ銀座線浅草~上野間を思い浮かべる方も多いかと思いますが、じつはその12年前に最初の地下鉄が作られていたのです。荷物運搬専用で、距離も数百メートルと小規模なものでしたが、その遺構は現在でも東京駅の地下に残っているそうです。

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    『東京鉄道遺産』
    日本初の鉄道が開業した東京には、あらゆる時代、あらゆる種類の鉄道構造物が集積し、多数の「鉄道遺産」が存在します。駅舎や施設の貴重な歴史的写真・図版をカラーで豊富に掲載した保存版の一冊です。

     

    5月24日 地動説を唱えた天文学者コペルニクス没(1473~1543年)

    宇宙の中心は地球であるという当時の常識をくつがえし、太陽を中心とする地動説を唱えたことで有名なポーランドの天文学者コペルニクスが、この日亡くなりました。コペルニクスはアリスタルコス(前310~前210)の太陽中心説からヒントを得て地動説を信じるようになったとされています。1543年に『天球の回転について』を出版し、従来のプトレマイオス的宇宙観に革命的な影響を与え、近代科学成立の契機となりました。ちなみに、発想の大転換を意味する「コペルニクス的転回」という言葉は、ドイツの哲学者カントが初めて使ったものなのだそうです。

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    『曲線の秘密 自然に潜む数学の真理』
    いかにしてコペルニクスは天動説へとたどりついたのか。ガリレオやケプラーはどのように彼らの宇宙像を作り上げていったのか。数学的な側面からその歴史をたどります。

     

    5月25日 富士山大噴火(864年)

    この日、富士山で有史以来最大の噴火が発生。その様子は、901年完成の歴史書『日本三大実録』などに記録されており、貞観(じょうがん)大噴火と呼ばれています。この噴火によって流れ出た青木ヶ原溶岩流は、当時北麓に存在していた広大な湖「せの海」を二つに区切り、西湖と精進湖を作り出しました。

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    『富士山噴火』
    もし、いま富士山が噴火したら、わたしたちが受ける被害はどのようなものになるのだろうか。過去の噴火の記録を読み解きながら「Xデー」に備えるための一冊です。

     

    5月26日 初の暴風警報発令(1883年)

    この日、日本で初めての気象警報「暴風雨警報」が、全国の沿岸に対して出されました。当時の気象警報は「暴風雨警報」の一種類だけでしたが、1935年には暴風警報と気象特報(現在の注意報)の二つに分けられ、さらに2013年には"警報の発表基準をはるかに超える現象"に対して特別警報が新設されています。ちなみに、5月は「メイストーム」と呼ばれる、強い風を吹かせる低気圧が日本付近を通過することがあり、天気の急激な変化に注意が必要な時期なのだとか。みなさんも、海や山へお出かけになる際には、気象情報にご注意ください。

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    『図解・気象学入門』
    地球の運動からどのようにして気象現象が生じるのかを、豊富な図で解説。入門にありがちな、わかりやすいが内容も薄いというものではなく、気象現象の基本を基礎からしっかりと学べます。

     

    5月27日 海洋生物学者で作家のレイチェル・カーソンが生まれる(1907年)

    アメリカの海洋生物学者・作家のレイチェル・カーソンが、この日ペンシルベニア州で生まれました。カーソンは大学で動物学を学んだのち、商務省や内務省に勤務し、野生生物とその保護に関する情報収集に当たりました。退職後は野生生物の生態を詩情豊かに記述する著作を発表し続け、1962年に刊行された『沈黙の春』は世界的なベストセラーになっています。この本でカーソンが発した、DDTなどの有機塩素系農薬による環境汚染と自然破壊への警告は、各国で農薬の規制や廃止につながりました。

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    『伝承農法を活かす家庭菜園の科学』
    古くから伝わる伝承農法では、化学肥料や農薬は用いられず、自然のしくみが活用されてきました。その科学的なメカニズムに迫り、家庭菜園へ役立てる方法を紹介します。

     

    5月28日 日本精神神経学会が性転換手術を承認(1997年)

    日本精神神経学会が「性同一性障害に関する特別委員会による答申と提言」を発表。精神と肉体の不一致に悩む、いわゆる「性同一性障害」の治療手段として、精神的カウンセリングや性ホルモン投与によっても治癒しないケースに限り、手術を認めるという内容でした。これをうけて、翌1998年には埼玉医科大学で国内初となる性別適合手術がおこなわれました。

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    『男が知りたい女のからだ』
    男と女では、能力や性格にどんな違いがあるの? 男はもちろん、女も知らない女性のからだの疑問に女医が答えます。

     

    5月29日 皆既日食による一般相対性理論の検証(1919年)

    この日に起った皆既日食を利用して、一般相対性理論の「光は太陽の重力によって曲げられる」という予測が実証されました。天文学者のエディントンらは、アフリカ西海岸沖のプリンシペ島と、ブラジル北東海岸のソブラル島で日食を観測し、恒星からの光が太陽の近傍で曲げられることを確認。それぞれの場所で計測された、1.61秒角と1.98秒角という光の曲がる角度は、アインシュタインによる予測値1.75秒角と驚くほど近く、一般相対性理論の正確さを示す結果でした。このニュースを、ロンドンの新聞は『科学の革命』という見出しを掲げ、「宇宙の新理論、ニュートンの考え覆される」と報じたそうです。

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    『光と重力 ニュートンとアインシュタインが考えたこと』
    二人の天才をとらえたテーマ「光」と「重力」を通して、一般相対性理論にいたる物理学の発展をたどります。

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