【サイエンス 7days】 第28回 8月8日~8月14日

  • 2016/08/08

    • ニュース

    第28回 8月8日~8月14日
    日本初の心臓移植手術

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第28回 は 今日8月8日から8月14日までの一週間をみていきましょう。

     

    8月8日 日本初の心臓移植手術(1968年)

    この日、札幌医科大学病院で、和田寿郎(じゅろう)を中心とするチームによる日本初の心臓移植手術が行われました。前年の1967年にバーナードが行った世界初の心臓移植から8ヵ月、世界で30例目の移植手術でした。移植を受けた18歳の少年は、一時は自分の足で歩くことができるまでに回復しましたが、手術から83日後の10月29日に死亡。これをきっかけに、手術の是非や、臓器提供者(ドナー)の死の判定などが、長く議論されることになりました。この手術ののち、日本で2例目の心臓移植手術が実施されたのは、31年後の1999年2月のことでした。

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    『心臓の力』
    ひとときも休むことを許されず、活性酸素という猛毒に曝されつづけながら、なぜ心臓は過労死しないのだろうか? この謎に挑んだ著者が遭遇した、身震いするような事実とは!?

     

    8月9日 イタリアの物理学者アボガドロが生まれる(1776年)

    温度、圧力、体積が等しい気体には、常に同じ数の分子が含まれる、という「アボガドロの法則」を提唱したことで知られる物理学者アボガドロが、この日イタリア・トリノに生まれました。この法則が発表されたのは1811年のことでしたが、当初はその意義が認められず、死後の1860年にカニッツァーロがその重要性を指摘してようやく、その功績が認識されるようなったそうです。また、1モルに含まれる分子の数を表すアボガドロ定数(約6.02×1023)にもその名前を残しています。

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    『新しい高校化学の教科書』
    これだけは学んでおきたい! 現代人のための「検定外教科書」。科学的素養が身につく、学び直しにぴったりの一冊です。

     

    8月10日 グリニッジ天文台が設立される(1675年)

    英国王チャールズ2世の命により、天文航海術研究のための天文台が、ロンドン郊外グリニッジに設立されました。ハレーの彗星の発見や、ブラッドリーの光行差の発見など、多くの業績がこの天文台から生まれ、1884年には、ここを経度の原点としてグリニッジ標準時が制定されました。現在、科学研究のための天体観測の機能は、より気象条件の良い他の天文台へと移されましたが、科学の発展を伝える博物館として一般に公開されています。

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    『へんな星たち』
    日本国内最大の2メートル光学望遠鏡「なゆた」で、多数の星を研究してきた著者が選んだ、とっておきの「へんな星たち」をご紹介。宇宙にはこんなとんでもない星があったなんて……。火星からやってきたわたしも驚きました。

     

    8月11日 潜水艇「しんかい6500」が6527メートルの潜水記録を達成(1989年)

    海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)の有人深海潜水調査船「しんかい6500」が、試運転で最大潜航深度6527メートルを記録しました。潜水艇の大きさは、全長9.7メートル、幅2.8メートル、高さ4.1メートル、空中重量26.7トン。直径2メートルの耐圧殻内に、研究者1名とパイロット2名が乗船し、直径12センチののぞき窓から船外を観察することができます。海面から深度6500メートルまでの所要時間は約2.5時間。1991年には、三陸沖の日本海溝でプレートの裂け目を発見するなど、数々の成果をあげており、いまなお現役で活躍しています。

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    『日本海』
    世界中の海洋学者が注目する「ミニ海洋」日本海。調査航海歴40年、「しんかい6500」で海底も訪れた第一人者が、その知られざる姿を解き明かします。

     

    8月12日 オーストリアの物理学者シュレディンガーが生まれる(1887年)

    量子力学の業績で知られる、物理学者エルヴィン・シュレディンガーが、この日オーストリア=ハンガリー帝国の首都ウィーンに生まれました。シュレディンガーはウィーン大学を卒業後、ベルリン大学やオックスフォード大学で教授を務めました。ド・ブロイの提唱した「物質波」の考え方を発展させ、1926年に量子力学の基本方程式である「シュレディンガー方程式」を発表しました。量子力学の考え方では、猫が「死んでいる状態」と「生きている状態」が重なり合う、という「シュレディンガーの猫」のパラドックスを示したことでも有名です。

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    『高校数学でわかるシュレディンガー方程式』
    高校数学レベルの知識さえあれば、量子力学の最も重要な方程式に到達できる! 最もわかりやすいシュレディンガー方程式の入門書です。

     

    8月13日 日本が国際通貨基金に加盟(1952年)

    この日、日本は国際連合の専門機関である国際通貨基金(IMF)に、53番目の加盟国として参加しました。IMFは、国際金融と為替相場の安定化を目的として設立された国際機関で、各国の中央銀行の「とりまとめ」のような役割を担っています。しかし近年、中央銀行に依らない、新たな通貨が生まれようとしています。はたして将来の通貨はどのようなものになるか? それは火星でも使えるようになるのか? 下記の関連書籍をぜひ読んでみてください。

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    『「ビットコイン」のからくり』
    なぜ暗号がおカネになるのか? 電子マネーやクレジットカードとはどう違うのか? 円やドル、ユーロはどうなる? 話題のビットコインを、わかりやすく解説します。

     

    8月14日 日本初のコレラ患者発生(1822年)

    この日、日本で初めてコレラが発生。九州から始まって東海道に及んだものの、江戸は感染を免れました。コレラは、コレラ菌の経口感染による急性消化器系伝染病で、感染すると激しい下痢・嘔吐を起こし脱水状態に陥ります。死亡率が高かったため「コロリ」とも呼ばれていたそうですが、現在では死亡する例はまれです。夏は食中毒などの感染症が起こりやすい季節です。帰宅時の手洗いや、食品の衛生管理を心掛けて暑い夏を乗り切りましょう。

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    『いつか罹る病気に備える本』
    人はいつか病気に罹るもの。でも、日ごろから気をつけていれば、避けられるものも少なくありません。よくある病気の基礎知識を身につけて、予防と早期発見に役立てるための一冊です。

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