【サイエンス 7days】 第29回 8月15日~8月21日

  • 2016/08/15

    • ニュース

    第29回 8月15日~8月21日
    宇宙から強力な信号を受信

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第29回は今日8月15日から8月21日までの一週間をみていきましょう。

    8月15日 宇宙からの強力なシグナルを受信(1977年)

    この日、地球外知的生命体探査を行っていたオハイオ州立大学のジェリー・R・エーマンが、72秒間にわたる非常に強い電波を観測。ノイズの30倍もの強力な信号が、特定の周波数帯で受信されたことから、地球外生命からの信号ではないかと話題になりました。この信号に驚いたエーマンが、プリントアウトしたデータに「Wow!」と書きこんだことから、このシグナルは「Wow! Signal」とも呼ばれています。この電波の発生源について、さまざまな可能性が検討されましたが、再び観測することはできず、いまだに謎のままとなっています。じつは、この電波はわたしの友人が火星から送信したもので……というのは冗談ですが、本当にこれが地球外知的生命から送られてきたものだとしたら、ぜひもう一度送りなおしてもらいたいものですね。


    エーマンがWow!と書いたノート

    オススメ関連書籍はこちら
    『アンテナの仕組み』
    魚の骨のようなアンテナで受信するテレビの電波と、お椀形のパラボラアンテナで受ける宇宙からの電波はどうちがうのか? 現代社会を支える重要なツールのとてもシンプルな原理と、意外に複雑な働きをやさしく解説。

    8月16日 初の女子帝大生3人誕生(1913年)

    この日、東北帝国大学に、牧田らく、黒田チカ、丹下ウメの3人が合格し、初めての女子帝大生が誕生しました。牧田は数学科、黒田と丹下は化学科に入学。黒田は東北帝大を卒業後も研究をつづけ、日本で二人目の女性博士となりました。また牧田も大学院を経て米国に8年間留学、帰国後は母校の日本女子大学や理研に籍を置き、女性化学者のパイオニアとして活躍しました。ちなみに、政府の統計によれば、現在の理系学部の男女比率はおよそ2:1とのこと。まだまだ女子学生の割合は男子に比べて低いようです。

    オススメ関連書籍はこちら
    『理系の女の生き方ガイド』
    テーマの選び方から子育て期間の乗りきり法まで、楽しい研究生活のために必要な知恵をご紹介! じつは、男性にも役に立つ一冊です。

    8月17日 フランスの数学者フェルマーが生まれる(1601年)

    フェルマーの大定理でおなじみの数学者ピエール・ド・フェルマーがこの日、フランスで生まれました。フェルマーの大定理とは「Xn+Yn=Znという方程式は、nが2より大きい自然数であれば、自然数解X、Y、Zをもたない」というもの。本の余白に書きこまれたこの問題について、フェルマー自身は「真に素晴らしい証明がある」と書き残しましたが、実際に証明が成されたのは1994年になってからのことでした。じつに、350年間も数学者たちの挑戦をはねのけ続けた難問だったのです。

    オススメ関連書籍はこちら
    『フェルマーの大定理が解けた!』
    簡単な数学で表現できるフェルマーの大定理ですが、その証明は現代数学の知識がすべて必要になると言われるほど難解なものでした。難問解決に導いた発想の本質から、数学の美しさ、奥深さが見える一冊です。

    8月18日 モンテカルロのカジノのルーレットで連続26回の黒(1913年)

    この日、モナコ・モンテカルロのカジノのルーレットで、26回連続で黒が出るという、世にも珍しい事件が起こりました。これは記録されているなかでは最高の連続記録で、発生確率は6710万8863分の1になるそうです。もちろん宝くじの一等当選確率(1000万分の1)よりもさらに低い値ですが、サイコロで考えると10回連続で1の目がでるのと同じくらいの確率とのこと。そう言われると、わりと起こりそうな気もしてくるから不思議です。

    オススメ関連書籍はこちら
    『確率を攻略する』
    いったい確率とは何なのか? 300年前のギャンブルから21世紀の最新理論まで、確率の深遠さを楽しんでもらえる一冊です。

    8月19日 飛行船「ツェッペリン号」が霞ヶ浦に寄航(1929年)

    当時世界最大だったドイツの飛行船「ツェッペリン号(LZ127号)」が、世界一周飛行の途中で霞ヶ浦に寄航しました。全長235メートルという巨大さに人々は圧倒され、見物のために臨時列車が運行されるほどの騒ぎだったそうです。アメリカ大西洋沿岸のレイクハーストを8月8日に出発した「ツェッペリン号」は、まず大西洋を横断して故郷のドイツへと向かいました。そこからシベリアを横断して東京へ、さらに太平洋を横断飛行して、ロサンゼルスを経由し、29日にレイクハーストにもどって世界一周を達成しました。ちなみにニューヨーク郊外で爆発炎上した有名な「ヒンデンブルク号」はこの7年後に作られたLZ129号です。

    オススメ関連書籍はこちら
    『図解・旅客機運航のメカニズム』
    安全な空の旅は、複雑に張り巡らされたさまざまなシステムのおかげだった! 乗っているだけでは気づかない、旅客機運航の驚きの舞台裏をご紹介します。

    8月20日 惑星探査機ボイジャー2号打ち上げ(1977年)

    アメリカ航空宇宙局NASAは、この日高解像度のテレビカメラ2台を搭載した無人惑星探査機「ボイジャー2号」の打ち上げに成功しました。ボイジャー2号は長時間の宇宙探査を実現するために、原子力電池を内蔵しており、木星・土星・天王星・海王星という4つの惑星に接近して画像を撮影しました。現在までのところ、複数の惑星に到達した唯一の探査機なんだそうです。地球外生命体に向けてバッハやモーツアルトなどの楽曲が刻まれたレコードも搭載されており、現在も太陽系の彼方を飛行中です。

    オススメ関連書籍はこちら
    『地球外生命 9の論点』
    はたして宇宙には生命があるのか? 天文学から生物学まで、さまざまな視点からその可能性を検討します。

    8月21日 フランスの数学者コーシーが生まれる(1789年)

    この日、複素関数論の創始者として知られる数学者オーギュスタン=ルイ・コーシーが、フランス・パリに生まれました。コーシーはもともと土木工学校を卒業し、技師として働いていましたが、正多面体は面の数が4、6、8、12、20の5種類のみに限られることを証明した論文で、数学者ルジャンドルから高い評価を受け、数学の研究に専念するようになりました。級数の収束や群論などの概念を明確にし、複素積分の最も重要な定理のひとつであるコーシーの積分定理を示すなど、解析学を大きく発展させました。

    オススメ関連書籍はこちら
    『マンガ「解析学」超入門』
    解析学への第一歩、極限の定義やε-δ論法をやさしく解説しながら、微分積分の本質を理解する、目からウロコの一冊です。

新着情報一覧

ページTOPへ