【サイエンス 7days】 第88回 10月2日~10月8日

  • 2017/10/02

    • ニュース

    第88回 10月2日~10月8日
    日本人初のヒマラヤ登頂

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第88回は今日10月2日から10月8日までの一週間をみていきましょう。

    10月2日 安政の大地震(1855年)

    安政2年のこの日、午後10時頃、江戸に直下型大地震が発生しました。震央は荒川河口付近で、推定規模はM6.9。地震により倒壊消失した家屋は約1万4000戸。死者は約4000人と推定されています。小石川の水戸藩邸では、水戸学者として知られる藤田東湖が圧死したそうです。

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    『活断層地震はどこまで予測できるか』
    熊本、鳥取、福島沖など、近年、活断層による大地震が頻発しています。日本列島に走る活断層の数は2000以上といいますから、日本中、地震とは無縁の安全な地域など存在しません。日本列島は、活断層の動きが活発化する「地震の活動期」に入ったのでしょうか? 防災意識を高める意味でもオススメの一冊です。

    10月3日 テレビ文字多重放送開始(1983年)

    いまでこそ当たり前のようになったテレビ文字多重放送の実用化試験が開始されました。いまでは、ニュース、天気予報、株価情報、交通情報などの情報サービスや、映画の字幕、テレビ視聴の補助など多彩なサービスが実施されるようになりました。TDM(Time Division Multiplexer)と呼ばれる多重方式で、テレビ信号の時間的隙間に、データを挿入して、伝送しているそうです。

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    『シャノンの情報理論入門』
    情報は、なぜデジタル化できるのでしょうか? 現代の巨大な情報社会を支える情報科学の基礎はシャノンによって作られました。形のない情報をどのように表現し、情報の価値をどのように表すのか? シャノンの築いた情報理論を分かりやすく解説した一冊です。

    10月4日 ドイツのM・プランク没(1947年)

    ドイツの物理学者で量子論の創始者の一人として知られるマックス・プランクが自動車事故で亡くなりました。黒体から放射されるエネルギー(黒体放射)に関して、プランクの法則(1900年)を導き出しました。この過程で得られた光の最小単位に関する定数(1899年)はプランク定数と名づけられ、物理学における基礎定数の一つとなりました。

    プランク

     

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    『宇宙は「もつれ」でできている』
    一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきました。数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象が「量子もつれ」です。たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのでしょうか。当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年超の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマを描いた傑作です。

    10月5日 日本人初のヒマラヤ登頂(1936年)

    立教大学登山隊が、インド北部、ヒマラヤ山脈中のナンダ・デビ(標高7816m)山群の南方にあるコット山(6861m)に初登頂しました。ナンダ・コットとは「女神ナンダを守護する砦」という意味なんだそうです。登頂を讃えて記念切手が発行されたというから驚きます。

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    『山に登る前に読む本』
    たとえば、ある山に登ろう、と決心したとき、体力はどれくらい必要で、水と食料はどれくらい持って行けばいいのでしょうか。体力とは自動車のエンジンのようなもので、自分のエンジンが大型なのか小型なのかを理解しておくことも大切。さらに、山の気温はどれくらいで、衣服はどれほど持って行けばいいのか。食料、水はどうか。本書は、このような問いに答えるべく、登山というスポーツを環境・運動生理学の立場から科学的に解説した作品です。

    10月6日 太陽活動探査機「ユリシーズ」がスペースシャトルより放出される(1990年)

    アメリカのスペースシャトル「ディスカバリー」より、欧米が共同開発した太陽活動探査機「ユリシーズ」が放出されました。重さは意外にも370㎏と軽量。1992年に木星でスイングハイ(惑星の引力を利用して、軌道を変えること。「はやぶさ」で有名になったアレです)を行い、94年、95年に太陽極軌道に接近、観測を行いました。

    試験中の探査機「ユリシーズ」(写真:NASA)

     

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    『太陽と地球のふしぎな関係』
    太陽というと、「生命の誕生」を可能にし、生きとし生けるものすべてに恵みを与える。そんな「母なる星」のイメージがありますが、実際は、地球に次々に難問を突きつける「厄介な存在」でもあります。コロナ質量放出、磁気嵐、高エネルギー粒子線…。絶え間なく繰り出される太陽の攻め手を、地球は必死に堪え忍んでいるのです。

    10月7日 S・B・プルシナーがノーベル生理学賞を受賞(1997年)

    遺伝子を持たないタンパク質が感染・増殖するという新しい発病機構を提唱し、プルシナーはノーベル生理学賞を受賞しました。彼の唱えるプリオン説は、狂牛病対策など公衆衛生にも、重大な影響を持ち、科学的真実として受け入れられているのですが……

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    『プリオン説はほんとうか?』
    ノーベル賞受賞で科学的真実と捉えられているプリオン説ですが、いまだにプリオン説を疑っている科学者も少なくありません。科学書としては空前のベストセラー『生物と無生物のあいだ』の著者、福岡伸一さんもそうした科学者の一人。プリオン説ははいまだ不完全な仮説であり、説明できない不可解な実験データも数多いと懐疑的です。はたして、プリオン説は、ほんとうに正しいのか? 講談社科学出版賞を受賞した知られざる福岡ハカセの傑作です。

    10月8日 藤ノ木古墳から人骨と副葬品が発見(1988年)

    奈良県生駒郡斑鳩町の「崇峻陵」と伝えられる藤ノ木古墳から人骨と副葬品が出土しました。古代日本と大陸との関係を探る手がかりとして注目を集めました。

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    『進化の教科書 第1巻 進化の歴史』
    ハーバード大学、プリンストン大学他全米の200校以上の大学で採用されている、世界中でもっとも読まれている進化の教科書の決定版です。古墳時代のはるか古から連なる38億年に及ぶ生物進化の歴史をお楽しみください。

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