【サイエンス 7days】 第58回 3月6日~3月12日

  • 2017/03/06

    • ニュース

    第58回 3月6日~3月12日
    中国・吉林省に隕石が落下

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第58回は今日3月6日から3月12日までの一週間をみていきましょう。

    3月6日 小惑星「東京」「日本」の発見(1900年)

    当時、東京帝国大学星学科教授だった平山信が、麻布にあった東京天文台がこの日に撮影した天体写真から、未知の小惑星を2つ発見しました。この発見は、3月14日付で、ドイツの科学誌『ASTRONOMISCHE NACHRICHTEN』に報告され、それぞれ「TOKIO」、「NIPPONIA」と命名されています。これは日本初の小惑星の発見でした。平山は生涯を通して観測天文学の発展に貢献し、東京天文台を麻布から、より観測条件のよい三鷹へと移転させたことでも知られています。この三鷹に移転した天文台が、現在の、自然科学研究機構・国立天文台へと発展していくことになります。

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    『小惑星探査機「はやぶさ」の超技術』
    「はやぶさ」プロジェクトの成功は、決して「奇跡」や「運」ではなく、計算しつくされた技術の裏づけがあった! プロジェクト関係者らが、その舞台裏はじめて明かした一冊です。

    3月7日 日本一高いビル「あべのハルカス」開業(2014年)

    現在、日本で最も高いビルである「あべのハルカス」が、大阪市阿倍野区で開業しました。地上60階、地下5階からなる高さ300メートルの超高層ビルで、建物内には56基のエレベーターが設置されています。それまで、日本で一番高いビルは、1993年に開業した「横浜ランドマークタワー」(70階建て、高さ296メートル)でしたが、あべのハルカスの開業によって20年以上ぶりにランキングが塗り替えられることになりました。ちなみに、日本で一番高い“建築物”は、634メートルの高さを誇る東京スカイツリーです。

    あべのハルカスの外観

     

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    『図解・超高層ビルのしくみ』
    地震や台風の暴風雨に備える耐震技術、大工事を滞りなくやり遂げるノウハウ、空調、防災のスゴ技など、日本の超高層ビルの大胆で細やかなしくみの数々をご紹介します。

    3月8日 中国・吉林省に隕石が落下(1976年)

    この日、中国北東部、北朝鮮のすぐ北側に位置する吉林省で、大規模な隕石雨が観測されました。現地時間の午後3時頃、南西に向かって流れる火球が観測され、数回の爆発を起こしたのち、無数の隕石片が地上に降り注ぎました。地表で発見された最大の隕石は1770キログラムもある巨大なもので、石質隕石としてはこれまでで最大のもだそうです。地上に落ちた隕石の総量は約4トンと見積もられており、100キログラムを超える大きな隕石も複数見つかっています。これらの隕石は吉林市の隕石博物館に展示され、一般にも公開されているそうですので、訪れる機会がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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    『天体衝突』
    1万℃を超える蒸気雲、マグニチュード11以上の地震、300メートルの津波――巨大隕石が地球に引き起こす激変を科学的分析からリアルに描き出します。

    3月9日 蘭学者宇田川榕庵が生まれる(1798年)

    この日、日本に植物学・化学を紹介したことで知られる蘭学者・宇田川榕庵(うだがわ・ようあん)が大垣藩(現在の岐阜県大垣市)に生まれました。少年時代から蘭学を学んだ榕庵は、20代後半で蕃書和解御用(ばんしょわげごよう)という幕府が設置した翻訳機関の訳員となり、多数の西洋の科学書を日本に紹介しています。特に有名なのが1938年から刊行された21巻の化学書『舎密開宗(せいみかいそう)』です。これは、イギリスの化学者ウィリアム・ヘンリーによる『Elements of Experimental Chemistry』を元にして、榕庵自身が行った実験や考察を含めて編まれたもので、日本初の化学書といわれています。

    『舎密開宗』に収められた水素ガス実験のようす

     

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    『新しい高校化学の教科書』
    高校理科の内容から「これだけは」というものにしぼって解説した、現代人に必須の「検定外高校化学教科書」です。

    3月10日 東海道・山陽新幹線全線開通(1975年)

    この日、山陽新幹線の岡山駅-博多駅間が開業し、東京から九州の博多までをつなぐ「東海道・山陽新幹線」が全線開通しました。東京駅から博多駅までの総延長は1069.1キロメートルで、開業当時の所要時間は6時間40分ほどだったそうです。現在では、山陽新幹線と九州新幹線の直通運転も行われており、東京駅から鹿児島中央駅までの1325.9キロメートルを、乗り替え一回、所要時間約7時間で移動することが可能です。東京-鹿児島間を新幹線で移動する人はあまりいないと思いますが、この長距離新幹線旅行にお出かけになる際には下記のブルーバックスが、旅のお供に最適です。

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    『図解・新幹線運行のメカニズム』
    新幹線の運行の仕組みを、乗務から輸送指令、保線、車両検査まで、人と機械の両面から詳細に解説。乗っているだけではわからない、新幹線の驚きの舞台裏を紹介します。

    3月11日 東日本大震災(2011年)

    6年前のこの日、国内観測史上最大のマグニチュード9.0の地震が三陸沖で発生し、強烈な揺れとその後の津波によって、東北を中心とする広い範囲に甚大な被害が及ぼされました。ブルーバックス公式ホームページでは、昨年、津波によって予想もしなかった方向へと変容をとげた生態系が、復興の名のもとにふたたび失われた現実を伝える、写真家の永幡嘉之さんによるルポを掲載しました。「真の復興」とはなにかを問う短期集中連載『5年後の浜辺』をこの機会にぜひご一読ください。

    3月12日 物理学者キルヒホッフが生まれる(1824年)

    この日、キルヒホッフの法則に名を残すドイツの物理学者グスタフ・キルヒホッフが、プロイセン王国ケーニヒスベルク(現在のロシアの一部)に生まれました。キルヒホッフは地元のケーニヒスベルク大学を出て、1954年からハイデルベルク大学の教授となり、広く物理・化学の研究に取り組みました。有名な、電気回路におけるキルヒホッフの法則は、「回路の分岐点では、流れ込んでくる電流の和と流れ出す電流の和は等しい」という電流の保存則を表すものですが、じつはこの他にも、「放射エネルギーについてのキルヒホッフの法則」「反応熱についてのキルヒホッフの法則」という、異なる分野における3つのキルヒホッフの法則が知られていて、そのすべてが彼の発見によるものです。多数の業績を残した科学者は、このコーナーにもよく登場しますが、同じ名前の法則を3つも残したのは、おそらく彼だけではないでしょうか。ブルーバックスでももっともたくさんの本に登場している人物の一人です。

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    『たのしい電子回路』
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