【サイエンス 7days】 第64回 4月17日~4月23日

  • 2017/04/17

    • ニュース

    第64回 4月17日~4月23日
    物理学者プランクが生まれる

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第64回は今日4月17日から4月23日までの一週間をみていきましょう。

    4月17日 日光杉並木が完成(1648年)

    この日、徳川家康をまつった日光東照宮へと通じる杉並木、日光杉並木が完成しました。現在の栃木県日光市から今市市にかけて連なる35キロメートルの杉並木は、世界最長の並木道としてギネスにも登録されています。1624年に、松平正綱が杉苗を奉納したことに始まり、24年にわたって20万本以上が植樹されました。植樹から400年近く経った現在でも約1万5000本が残っており、国の特別天然記念物に指定されています。ちなみに、この季節たくさんの人を苦しめるスギ花粉症が日本ではじめて報告されたのも、この杉並木の近くにおいてのことなんだそうです。この地域では、昔から原因のわからない季節性の鼻炎が発生していたそうで、おそらく杉並木によって引き起こされたものだと考えられています。杉並木を見学に行かれる際には、くれぐれもマスクをお忘れなく。

    現在の日光杉並木

     

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    『現代免疫物語』
    私たちの体に備わった防御システムが、時にアレルギーや拒絶反応という形で私たちに牙をむく。不思議な二面性を併せ持つ免疫という仕組みを、工夫を凝らした「物語」仕立てでやさしく語る一冊です。

    4月18日 発明の日

    1885年のこの日、発明公開と発明者保護のための条例「専売特許条例」が公布されました。この条例はその後の1959年に成立した「特許法」の前身で、現在の発明特許についての法律の基礎となったものです。これを記念して4月18日は「発明の日」とされています。なお、特許第1号は、さび止め剤の発明だったそうです。特許の出願件数は、年間数十万もありますが、申請許可はその3割、実用化されるのはそのまた2割ほどだといわれています。また、実現不可能と科学的に証明されているにもかかわらず、永久機関発明の申請がいまだに後を絶たないそうです。

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    『誰が本当の発明者か』
    ジソンは白熱電球の25番目の発明者!? ワットは単なる改良家!? アークライトは発明の盗人!? 世界を変えた偉大な20の発明の謎に迫ります!

    4月19日 化学者・物理学者のシーボーグが生まれる(1912年)

    原子番号92のウランよりも重い「超ウラン元素」の研究でノーベル化学賞を受賞した、化学者・物理学者グレン・シーボーグが、この日、米国ミシガン州に生まれました。超ウラン元素は自然界には存在しないため、原子炉や粒子加速器で人工的に合成しなければ得られません。最も有名なものは原子番号94の「プルトニウム」で、原子爆弾の開発からこの分野の研究はスタートしました。シーボーグは、加速器を用いて多くの新元素を発見したことで知られ、プルトニウム、アメリシウム(95)、キュリウム(96)、バークリウム(97)、カリホルニウム(98)、アインスタイニウム(99)、フェルミウム(100)、メンデレビウム(101)、ノーベリウム(102)、ローレンシウム(103)の発見に関わっています。

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    『理化学研究所 100年目の巨大研究機関』
    科学立国を目指し1917年に設立された「理研」。ノンフィクション作家・山根一眞さんが、113番元素ニホニウムから光科学、脳、スパコン、バイオまで研究現場を訪ね歩き、その「今」を明らかにします。

    4月20日 国鉄が全線に「ATS(自動列車停止装置)」設置完了(1966年)

    この日、国鉄は在来線全線で「ATS(自動列車停止装置)」の設置を完了しました。ATSは、automatic train stop の略で、運転士の信号誤認による事故防止を目的としたものです。信号機が停止または警戒を示しているとき、その手前にある地上装置の上を列車が通過すると、列車運転室の赤色灯が点灯してブザーが鳴り始め、所定時間内に制動操作をしない場合、自動的に非常ブレーキがかかるという仕組みでした。なお、この装置の機能をさらに拡張したものが、現在使用されている「ATC(自動列車制御装置)」です。こちらは、ただ非常ブレーキをかけるだけではなく、信号や前の車両との間隔に応じて、速度を自動で調整する機能を備えた装置です。

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    『図解・鉄道の科学』
    鉄のレールと車輪の間で起きている意外な現象や、新幹線車両の長く突き出した先頭形状の理由など、鉄道のしくみをその根本原理から解き明かす一冊です。

    4月21日 任天堂が携帯用ゲーム機「ゲームボーイ」を発売(1989年)

    この日、任天堂が次世代携帯用ゲーム機として「ゲームボーイ」を日本で発売しました。発売当初の価格は1万2500円。室内・屋外を問わずどこにでも持ち歩けるハンディタイプのコンピュータ・ゲーム機で、爆発的なヒットを記録しました。1989年の後半には、北米やヨーロッパでの販売も始まり、全世界で累計1億台以上が販売されたそうです。ちなみに、本体と同時発売されたソフトは『スーパーマリオランド』『アレイウエイ』(ブロック崩し)『ベースボール』『役満』(麻雀対戦ゲーム)の4本でした。

    1989年に発売されたゲームボーイ本体

     

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    『人工知能はいかにして強くなるのか?』
    ゲームボーイソフト『役満』のコンピュータは当時からなかなかの腕前だったそうですが、チェスや将棋、囲碁でも、最近はコンピュータがプロを凌ぐ強さになっています。いったいどうやって人工知能はゲームを学習するのか、わかりやすく解説する一冊です。

    4月22日 警視庁が米国製「嘘発見器」を導入(1947年)

    この日、警視庁はキーラー式筋肉電流測定器、いわゆるポリグラフの初テストを行いました。質問に対して虚偽の答えをしたときの情動にともなう生理的変化を測定して、嘘を発見するもので、その原理は、皮膚に全く感じない程度の微弱電流を通じ、情動が生じた際の電流の変化を記録するというものです。その他、血圧・脈拍・呼吸の変化などを総合的に記録し、判定するタイプの嘘発見器もあります。刑事訴訟法上では、嘘発見器の利用には疑問が多く、証拠能力を認められているわけではありませんが、現在でも年間に5000件以上のポリグラフ検査が行われているそうです。

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    『統計でウソをつく法』 『ウソを見破る統計学』
    その統計、信じていいの? 数字の裏に潜む「隠れた関係」をあぶり出し、事実を正しく見極める「統計思考力」が身につく。「統計でだまされない」ために、ぜひこの2冊をお読みください!

    4月23日 物理学者のプランクが生まれる(1858年)

    量子論の創始者の一人、マックス・プランクがこの日、ホルシュタイン公国(現在のドイツの一部)に生まれました。プランクは、ミュンヘン大学を卒業後、キール大学、ベルリン大学で教授を務め、熱放射(黒体放射)を理論的に研究しました。プランクが発見した、ある温度の物体から放射される光の強さを表す法則(プランクの法則)は、光のエネルギーがとびとびの値しか取れないという仮定から導かれるもので、これが量子論のはじまりでした。古典的なニュートンの原理を否定した量子仮説(プランク定数の発見)は、物理学に大きな革命をもたらすもので、この業績から1918年にノーベル物理学賞を受賞しています。また、プランクはアインシュタインの理論に、「相対性理論」(ドイツ語でRelativtheorie)という名前をつけたことでも知られています。

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    『宇宙は「もつれ」でできている』
    最高の頭脳を翻弄した“量子の奇妙なふるまい”が、「宇宙観」に革命をもたらした! 当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年超の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストが再現した、量子力学の発展のドラマを追う。

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