【サイエンス 7days】 第105回 1月29日~2月4日

  • 2018/01/29

    • ニュース

    第105回 1月29日~2月4日
    世界初の自動車が発明される

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第105回は今日1月29日から2月4日までの一週間をみていきましょう。

    1月29日 カール・ベンツが世界初のガソリン自動車を発明(1886年)

    ドイツ南西部で生まれたカール・ベンツ(1844~1929)は、幼少より工学技術に興味を持ち、9歳で理系の学校に通い始めます。15歳でカールスルーエ大学の機械工学科に合格し、19歳で卒業後、機械工場などで技術を習得し、27歳で機械工作所を設立しました。ベンツは、エンジンの開発をはじめ、その後自動車に必要な、多くの機構を設計します。そして、1885年に3輪の原動機付きの自動車を完成。1886年のこの日に、ドイツ政府より特許が発効されたのです。この日は、自動車の誕生日といわれるようになりました。同時期に、同じドイツで、ゴットリープ・ダイムラー(1834~1900)も自動車を作りましたが、ベンツのほうが少し早く、さまざまな特許はベンツが取っています。1926年には、ベンツ社とダイムラー社は合併し、ダイムラー・ベンツ社となり、自動車のブランド名を「メルセデス・ベンツ」としました。今や世界中の誰もが知る高級ブランド車に成長したのです。

    1885年に完成した世界初のガソリン型自動車

     

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    『図解・燃料電池自動車のメカニズム』
    「燃料電池自動車」の登場により大きな変化の波がきている、最新の自動車事情がわかる1冊です。水素を燃料とするその駆動システムは、130年の歴史があるガソリン自動車とは異なり、従来になかった走行性能と環境性能を発揮。エンジンを持たない自動車のテクノロジーを、実現しつつある「水素社会」や「自動運転」も視野に、徹底的に解説します。

    1月30日 3分間電話の日

    1970年のこの日、公衆電話からの市内通話の料金が3分で10円になりました。それまではなんと、1通話10円で、時間は無制限だったのです。そのために長電話をする人も多くなり、それを防止するために定められたそうです。ちなみに現在では、公衆電話の料金設定は、市内通話が税込10円で57.5秒(深夜から早朝にかけては77.5秒)通話可能となっています。電話が初めて日本で利用されたのは1877年、アメリカから輸入して開始されました。1900年に街頭に設置されるようになり、それが公衆電話の始まりと考えられています。1925年までは交換手を通してしか通話が始められず、1955年までは後納式で料金トラブルが多くて不評、と使い勝手がよくなるまでには時間がかかったようです。今では、携帯電話の普及により街中で公衆電話を探すのがひと苦労というほど、数は減りました。若者は使ったことがない人も多いのではないでしょうか。ただ、災害時に役立つこともあるなど、公衆電話はまだ必要なものなのです。

    昭和中期の公衆電話ボックスのレプリカ(新横浜ラーメン博物館)

     

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    『アンテナのしくみ』
    ただの1本の金属棒や、1つの箱が、見えない電波を生み出し、捉える、そんなアンテナの謎に迫ります。読むと、現代社会を支える重要なツールのとてもシンプルな原理と、意外に複雑な働きがわかります。

    1月31日 鹿児島で日本初の5つ子誕生(1976年)

    この日、鹿児島市立病院で男児2人、女児3人の5つ子が誕生し、大きな話題になりました。出産はほぼ順調で、なんと自然分娩で、9分の間に5人が次々に取り上げられたのです。その後の成長ぶりも新聞やテレビでたびたび報道されました。また、1980年3月には、同じ病院で2例目となる5つ子が生まれました。この頃から多胎妊児の出産は増加し始め、この40年間で2倍近く増えていますが、原因のひとつに、排卵誘発剤の使用が考えられます。排卵誘発剤とは、卵胞の成熟を促し、排卵を誘発する薬剤のことです。通常1個のところを、複数個の卵子の排卵が起こることで、多胎妊娠の可能性が高くなるそうです。また最近では、ハイリスク妊娠や未熟児に対する管理が格段に進歩したことによって、無事多胎児を出産する例も増えていることも、多胎児増加の理由のひとつと考えられます。

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    『不妊治療を考えたら読む本』
    体外受精の実施件数は世界一で、出産率は世界最下位。日本は、世界でいちばん「妊娠できない不妊治療」が行われている国だったのです。治療をしても妊娠できないのはなぜなのか、第一線の専門医と出産ジャーナスリトが科学的根拠のある「妊娠のコツ」をまとめます。

    2月1日 ドイツの物理学者ヴェルナー・カール・ハイゼンベルク没(1976年)

    量子力学の基本となった「不確定性原理」(「ハイゼンベルクの原理」とも呼ばれる)で知られるハイゼンベルク。師となったのは、量子力学の開拓者であるゾンマーフェルトやボーアでした。彼らに学んだ後、ライプチヒ大学教授、ベルリン大学教授を経て、カイザー・ウィルヘルム研究所物理学部長を務めました。1925年にボルン、ヨルダンとともに行列力学(マトリクス力学)による量子力学を創案し、さらに1927年に「不確定性原理」を確立。そういった功績を認められ、1932年に、31歳の若さでノーベル物理学賞を受賞しました。第2次世界大戦中はドイツの原子爆弾研究を指導しましたが、原爆の抑止になるように、開発を遅らせたり、サボったりしていたといわれています。それを知らないアメリカはスパイを使って彼の暗殺を何度か試みたようです。そんな危険をくぐりぬけて終戦。戦後は1970年までマックス・プランク物理学研究所長として、研究を続けました。

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    『量子もつれとは何か』
    「2つの量子は離れていてもつながっている」というアインシュタインを悩ました「量子もつれ」という現象を、不確定性原理と量子光学の実験を通して解説する、まったく新しい量子力学入門書。

    2月2日 情報セキュリティの日

    2006年のこの日、内閣官房長官が議長を務める情報セキュリティ政策会議で、「第1次情報セキュリティ基本計画」を定め、この日を毎年「情報セキュリティの日」とすることを決定しました。情報セキュリティの向上への気運を全国的に浸透させるとともに、広く国民の意識と理解を深めることを目的としました。2010年からは、「情報セキュリティの日」は廃止され、2月1日から1ヵ月前後の期間を「情報セキュリティ月間」とし、同月間の最初の平日を「サイバーセキュリティの日」とすることになりました。管轄する組織は、何度かの名称変更を経て2015年「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」となっています。ちなみに今年の情報セキュリティ月間は、2月1日から3月18日までで、さまざまなイベントや「セキュリティハンドブック」の配布などが行われます。

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    『サイバー攻撃』
    あらゆる機器がネットワークにつながるようになった今、誰しもサイバー攻撃と無関係ではいられません。重要な情報を守るためには、それを狙うハッカーたちの手口を理解する必要があるのです。彼らが攻撃の糸口にする「システムの脆弱性」とは? 脆弱性を突くサイバー攻撃とは? 国際的に活躍する情報セキュリティ研究者がその原理から対策までを平易に解説します。

    2月3日 慶長地震(1605年)

    江戸時代初期の慶長9年のこの日(旧暦では12月16日)に、東南海から九州地方までを、M7.9の大地震が襲いました。津波は、千葉県の犬吠崎から九州までの太平洋沿岸に広範囲に発生し、室戸岬では13メートルほどの高さの津波だったという記録も残っており、多数の死者が出たといわれています。地震による陸地の揺れが小さく、津波が予想されにくい地震であったとされていて、現在、想定されている南海トラフ地震とはメカニズムが違う地震ともいわれています。そのため、同様の地震が発生した場合、避難が遅れ大きな被害が出る可能性もあります。つまり、現在でも想定外のタイプの地震ということになるかもしれません。小さな地震であっても、沿岸では津波情報に注意しなくてはなりませんね。

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    『謎解き・津波と波浪の物理』
    広大な海を渡る波には、海底を感じる波と、感じない波とがあります。時速700kmもの猛スピードで進む津波は、つねに海底を感じています。南極近海で生まれ、アメリカ西海岸へと到達する「うねり」は、海底を感じることなく1万kmもの長旅をこなします。波のふるまいを左右する「波長」と「水深」の複雑な関係や、身近なふしぎ現象が、数式なしでわかる1冊です。

    2月4日 マーク・ザッカーバーグがFacebookを開設(2004年)

    1984年、アメリカ合衆国ニューヨーク州生まれのザッカーバーグが、最初にIT関連の仕事を手がけたのは、高校時代のことでした。友人と、音楽再生用フリーソフトウェア「Synapse Media Player」というサービスを始めました。そのサービスのために開発したのは、利用者が以前に視聴した曲のデータをベースに、聞く曲目を予測するというソフトウェアで、マイクロソフト社などの各企業が高く評価しました。ハーバード大学時代にも数々のサイトを立ち上げますが、その一つが大学職員により摘発され、コンピュータのセキュリティを破りインターネット上のプライバシーや知的財産の規約に違反したとして処罰されました。その後ザッカーバーグはFacebookを立ち上げるのですが、そのような経緯もあって大学は退学しました。それからのFacebookの発展は誰もが知る通りです。2012年には、Facebookのアクティブユーザー数は10億人を超え、2017年9月時点の月間アクティブ利用者数は、20億人を超えるほどになっています。

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    『SNSって面白いの?』
    FacebookにTwitter、LINEなど、「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」を使っている人も、使っていない人も、今さら誰にもきけない、しくみ、メリット、リスクなど、まだまだ知らないことがあるはずです。それをわかりやすく解説します。

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