【サイエンス 7days】第10回 4月4日~4月10日

  • 2016/04/04

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    【サイエンス 7days】
    第10回 4月4日~4月10日

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第10回 は 今日4月4日から4月10日までの一週間をみていきましょう。

     

    4月4日 ビタミンCの単離に成功(1932年)

    この日は、アメリカ・ピッツバーグ大の生化学者G・G・キングが、ビタミンCの単離に成功した日とされ、「ビタミンCの誕生日」などとも言われています。当時多くの科学者がビタミンCの発見に取り組んでおり、ハンガリー出身の生化学者セント・ジェルジもその一人でした。実はジェルジはキングよりも先にビタミンCを発見していましたが、論文の発表でキングに先を越されてしまったということのようです。しかしその後、1937年にジェルジのみが「ビタミンC」の発見でノーベル賞を受賞することになり、現在ビタミンCの発見者はジェルジとされることが多いようです。

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    『栄養学を拓いた巨人たち』
    キングとセント・ジェルジの激しい競争の他にも、ビタミンの発見の裏ではさまざまな科学者間のドラマが繰り広げられていた! ドラマチックな物語を読みながら、ビタミンがなぜ必要なのか、生体活動のエネルギーの源は何か、といった栄養学も学ぶことができてしまうお得な一冊です。

     

    4月5日 古代の巨石運搬具を発見(1978年)

    大阪府藤井寺市の三ツ塚古墳の濠底から大小2つの木製そりが発掘されたことが発表され、大きな話題となりました。2つのそりはそれぞれ、長さが8.8メートル、2.9メートルのV字形のもので、復元実験によって巨石運搬具と推定されました。三ツ塚古墳は5世紀頃のものと考えられているので、このそりが使われていたのは今から1500年も前ということになります。そんな時代に巨石が必要な大掛かりな建築が行われていたというのは驚きですね。

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    『古代世界の超技術』
    古代の巨石文明といわれてまっさきに思い浮かぶエジプトのピラミッド。今から4500年も前にどうやってこんな巨大な建造物を造ることができたのか? 最先端の半導体結晶とピラミッドの構造の共通点とは何か? 驚きの超技術を紹介します。

     

    4月6日 アメリカの分子生物学者ジェームス・ワトソン生まれる(1928年)

    この日、DNAの二重らせん構造を提唱したことで知られる分子生物学者のワトソンが生まれました。ワトソンは1953年にウィルキンズらのX線解析図にもとづき、分子生物学者のクリックと共同で「ワトソン-クリックモデル」と呼ばれるDNAの二重らせん構造を提唱。この業績によって、ワトソン、クリック、ウィルキンズの3人は1962年に共同でノーベル賞を受賞しました。

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    『二重らせん』
    二重らせん構造の発見にいたるまでを、ワトソン自身が赤裸々に綴った感動のドキュメント。「フェア・プレーの精神と野心という、ふたつの矛盾した吸引力が複雑にからまっている」とワトソンが語る「科学界」の裏側をのぞいてみませんか?

     

    4月7日 距離の基準単位「メートル」を制定(1795年)

    この日、フランスで距離の基準となるメートルを「パリを通過する北極から赤道までの子午線の長さの10の7乗分の1」とする法律が公布されました。子午線の長さの計測は3年後に完了し、この測定値をもとにして1メートルの長さを示すメートル原器が作られました。しかし、子午線の長さを測定することの難しさや観測精度の問題などから、1869年にはメートル原器がメートルの定義そのものになり、1960年には「クリプトン原子から放射される光の波長の1650763.73倍」を基準とした定義に変更されました。さらに、1983年には「真空中で光が299792458分の1秒に進む距離」という現在の定義に改められています。

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    『単位171の新知識』
    長さの単位メートルと同じく、時間や質量を表す基本的な単位も時代によって、その基準や考え方が変わってきました。身のまわりの単位171項目を、なりたちにまつわるエピソードをからめて、わかりやすく解説します。

     

    4月8日 アメリカで「オズマ計画」開始(1960年)

    地球外の知的生物の存在を電波受信によって確かめようという「オズマ計画」がアメリカで開始されました。ウェストバージニア州グリーンバンク国立電波天文台の口径26メートルのアンテナを使って、比較的地球に近いいくつかの星からの電波を受信しようとしましたが、意味のある信号を発見することはできず1年ほどで計画は中止されました。わたしが地球にやってきたのが1963年。もうすこし頑張って計画を続けていたら、見つかっていたのかもしれないのに……なんて思ってしまいました。

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    『地球外生命 9の論点』
    夢物語だと考えられていた地球外生命体の探査は、21世紀になって科学者が真剣に取り組むテーマとなりました。各分野のトップランナーが最新成果をもとに9つの論点を提示します。

     

    4月9日 数学者の広中平祐さん生まれる(1931年)

    日本人として二人目となるフィールズ賞受賞者の広中平祐さんがこの日生まれました。「多様体の特異点解消」という代数幾何の分野での難問を研究し、数学界のノーベル賞といわれる「フィールズ賞」を1970年に受賞した広中先生は、じつはブルーバックスとも縁があります。解説目録に「知る楽しみ 知る喜び」という文章を寄せてくださっているのです。

    知る楽しみ、知る喜びの大きい時代となった。
    テクノロジーの先端が科学の先端と
    背をならべて進む時代となった。
    職業の中にも、余暇の遊び、
    日常生活の中にも
    科学技術の先端が関与する時代となった。
    背後にどのような科学が、
    どのような仕組みで生きているのか。
    何故そうなっているのか。
    ブルーバックスの科学啓蒙書がその答を、
    一応の納得がいくまで教えてくれる。
    科学の生い立ち、科学の苦汁と
    その果実を垣間見る喜びは
    専門家だけの特権でなくなった。

     

    4月10日 宇宙空間での初めての人工衛星修理(1984年)

    スペースシャトル「チャレンジャー号」の乗組員が、故障した太陽観測衛星「ソーラーマックス」の修理を宇宙空間で行い、正常な軌道に戻すことに成功しました。衛星が想定外の回転をはじめてしまい一度目の船外活動では捕獲に失敗するなど、いくつかのトラブルが発生したため、この修理のための船外活動の時間は合計9時間にも及んだそうで。危機的状況に陥ったときに本当の実力が試されるということはよく言われますが、こうして宇宙まで衛星を修理しに行ってしまうNASAの底力には驚かされますね。

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    『小惑星探査機「はやぶさ」の超技術』
    危機的状況からの復活ということなら日本だって負けていません。あの「はやぶさ」が、何度も絶体絶命と思われた状況を切り抜けプロジェクトを遂行できた本当の理由とは? プロジェクトの関係者が、科学ファンが固唾をのんで見守ったミッションの舞台裏をはじめて語ります。

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