【サイエンス 7days】 第16回 5月16日~5月22日

  • 2016/05/16

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    【サイエンス 7days】
    第16回 5月16日~5月22日

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第16回 は 今日5月16日から5月22日までの一週間をみていきましょう。

     

    5月16日 女性初のエベレスト登頂(1975年)

    この日、エベレスト日本女子登山隊の副隊長・田部井淳子さんが、シェルパのアンツェリンとともに女性初のエベレスト登頂に成功しました。エベレストの標高は8848メートル、頂上での気圧は地上の約3分の1しかありません。標高が高い場所では酸素が薄くなり運動が困難になる、とよく言われますが、これは酸素の分圧がある値以下になるとヘモグロビンと結合しにくくなるためで、その境界は標高3200メートルくらいだそうです。標高が高くなるにつれて徐々に酸素が薄くなっていくのではなく、ある標高を超えると急に酸素が足りなくなるというは驚きですよね。ちなみに、8000メートルを超えると地上の30パーセント程度の酸素しか使うことができなくなり、平常時にかなり体力のある人でも、要介護の高齢者なみの体力になってしまうそうです(詳しい解説は下記の関連書籍をご覧ください!)。

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    『山に登る前に読む本』
    登山というスポーツを環境・運動生理学の立場から科学的に解説。高山病のメカニズムから、実用的な「科学的登山」の心得7箇条まで、一冊でまるごと学べます。

     

    5月17日 世界電気通信記念日(1865年)

    国連の専門機関である国際電気通信連合(ITU)の前身、万国電信連合が1865年のこの日に発足。これを記念して世界電気通信記念日が制定されました。国際電気通信連合は「世界最古の国際機関」ともいわれ、もともとは電信の国際ルールを整備することが目的でしたが、現在では、インターネットや携帯電話などを含め広く通信に関する問題を扱っています。また、近年では「うるう秒」の存廃などもこの機関で議論されているそうです。

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    『暗号の数理』
    現代の情報通信に必要不可欠な暗号技術。古代ローマに生まれた「シーザー暗号」からIT時代のセキュリティを支える「公開鍵暗号」まで、親しみやすい秘話を交えながら紹介します。

     

    5月18日 セント・へレンズ山が大噴火(1980年)

    アメリカ・ワシントン州南部にある標高2975メートルの火山、セント・へレンズ火山がこの日、大規模な噴火を起こしました。噴火にともなう水蒸気爆発は山頂をまるごと吹き飛ばし、直径約2kmのカルデラが形成されました。噴火前は「アメリカの富士山」とも呼ばれた美しい山でしたが、噴火によって大きく山の形が変化し、標高は400メートル以上も低くなりました。写真をみるとその噴火のすさまじさが伝わってきますね……

    (左が噴火前、右が噴火後。写真はアメリカ地質調査所によるもの)

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    『富士山噴火』
    富士山と何か、噴火とは何かという基本的な知識から、富士山噴火に対する具体的な防災の指針まで、わかりやすく解説します。著者・鎌田先生の特別寄稿『熊本地震の読み方 前編:「特異な地震」の構造』もあわせてどうぞ。

     

    5月19日 ハレー彗星が地球に大接近(1910年)

    78年周期で地球に接近する大彗星、ハレー彗星がこの日、地球に大接近しました。彗星が地球と太陽との間を通り抜ける5月19日に、地球は尾に包まれて滅亡するという流言が広がり、自殺者が出るなど、世界中がパニックに陥ったそうです。このときに観測された彗星の尾は、空の端から端までをつなぐほどの長大なものだったといわれています。1986年に現れたハレー彗星は、条件が悪くそれほど明るくならずに地球から離れていってしまいましたが、次回2061年夏はもうすこしよく見えるそうです。今から楽しみですね!

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    『太陽系シミュレーター』
    太陽系内での過去・現在・未来、2万年間の天体現象を、あらゆる地点、角度から見ることができる画期的3D・CG! ハレー彗星の軌道も手に取るようにわかります。

     

    5月20日 女性初の大西洋単独横断飛行に成功(1932年)

    アメリカ人飛行家のアメリア・イアハートが、大西洋の単独横断飛行に女性として初めて成功。カナダのニューファンドランド島からアイルランドまでの約3241キロメートルを14時間56分で飛行しました。彼女はその後も、ハワイからアメリカ本土までの単独飛行にも成功するなど挑戦を続けましたが、1937年5月21日、赤道上世界一周飛行の途中で消息を絶ちました。

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    『紙ヒコーキで知る飛行の原理』
    ジャンボジェット機も紙ヒコーキも基本的なしくみは同じ! 設計技師になったつもりで紙ヒコーキを飛ばしながら、飛行の原理が理解できます。

     

    5月21日 国際保護鳥トキの国内人工孵化に初成功(1999年)

    この日、新潟県新穂村(現・佐渡市)の佐渡トキ保護センターにおいて、飼育されている2羽のペアが生んだ卵を孵化させることに初めて成功しました。雄の友友(ヨウヨウ)と雌の洋洋(ヤンヤン)のペアから誕生したこのヒナは、公募によって優優(ユウユウ)と名づけられました。トキは、江戸時代には北海道から九州までほぼ全国に生息していましたが、乱獲と生息環境の悪化により個体数が減少、1981年には最後の野生のトキ5羽がセンターによって保護され、野生のトキは姿を消していました。

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    『死なないやつら』
    この地球上には、わずかな環境の変化によって絶滅に追いやられてしまう生物もいれば、過酷な環境をものともしない強靭な生物も存在しています。ヒトの致死量の1000倍以上の放射線に耐えるやつ、地球上に存在しない強烈な重力に耐えるやつ……そんな常識はずれの極限生物たちを紹介します。

     

    5月22日 発明王エジソンが活動写真を公開(1891年)

    この日、アメリカのエジソンが、自ら発明した撮影機・映写機を用いた活動写真(映画)を初めて公開しました。エジソンが発明した撮影機は、「運動」を意味するギリシャ語の"kineto"を接頭語として冠した「キネトグラフ」、映写機は「キネトスコープ」と呼ばれ、箱の中を覗き込んで映像を見るタイプの映写機でした。現在の映画館のように、一度に多くの人が鑑賞できるスクリーンに投影するタイプの映写機も、この数年後には登場したそうです。そうそう、このサイトのなかで動くわたしの姿がみられることを、みなさんはご存知ですか? まだ目撃していない方はページをスクロールして探してみてくださいね。

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    『誰が本当の発明者か』
    映画の発明者といえばエジソンの名前がまっさきに挙がりますが、フランスでは投影式の映写機を発明したリュミエール兄弟こそが映画の発明者だと言われています。映画の生みの親はいったい誰なのか、じつは彼らよりも先にその原理を思いついた人がいたとか……特許裁判も絡む複雑な発明競争の物語を紹介します。

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