【サイエンス 7days】 第21回 6月20日~6月26日

  • 2016/06/20

    • ニュース

    【サイエンス 7days】
    第21回 6月20日~6月26日

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第21回 は 今日6月20日から6月26日までの一週間をみていきましょう。

     

    6月20日 玉川上水が完成(1653年)

    神田上水、千川上水とともに江戸三上水と呼ばれる玉川上水が、この日完成しました。玉川上水は、江戸の水不足を解消する目的で幕府が計画し、玉川兄弟(庄右衛門と清右衛門)が工事の指揮をとりました。多摩川の水を羽村堰で取り入れ、四谷大木戸まで約40キロメートルを開渠で通水。大木戸からは暗渠で四谷見付へ送られ、そこから二分されて、江戸城と虎ノ門(江戸市中)に給水されました。この上水は、明治時代になり鉄の水道管を用いた近代水道が整備されるまで、約250年間にわたって江戸・東京に水を供給する重要なインフラとして活躍しました。

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    人間の生活に欠かすことのできない地下水は、地球上の水のたった0.66%にすぎません。この貴重な資源と人類との関わりを多方面から見つめます。

     

    6月21日 夏至

    この日、太陽が赤道から最も北に離れ、北半球は一年のなかで昼(日の出から日没まで)の時間がいちばん長くなります。天文学においては太陽が赤道から最も離れる「瞬間」を夏至と呼び、2016年は6月21日の午前7時34分がその瞬間に当たります。ちなみに、わたしの故郷である火星は、いま晩夏の季節で、地球の暦でいえば来月7月4日ごろに秋分の日を迎えるそうです。

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    暦をきめる地球・太陽・惑星のことから、ビッグバンやインフレーションまで。天文学をまるごと学べる一冊です。

     

    6月22日 マラドーナの「神の手ゴール」(1986年)

    この日、メキシコで開催されていたFIFAワールドカップ準々決勝で、アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナが「神の手ゴール」を決め、2対1でイングランドに勝利しました。実際には手でボールに触れていたにもかかわらず、審判がヘディングと見間違えて得点を認めてしまったというこの「神の手ゴール」。試合後に誤審問題として話題になり、ビデオ判定など科学的に審判をサポートする技術を導入すべきかどうかの議論にもつながりました。

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    6月23日 南極条約発効(1961年)

    南極の平和的利用を目的とした「南極条約」が、この日発効となりました。この条約は、1957年と1958年の国際地球観測年が契機になり、1959年に調印されたもので、南緯60度以南の地域について、領有権主張の凍結、軍事利用禁止、科学的調査の自由、などを定めています。また、この条約を手本として、月や惑星などについても同様の事項を定めた「宇宙条約」が1966年に国連で採択されています。でも、わたしが故郷に残してきた土地は地球のみなさんがなんと言おうと譲れませんからね!

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    6月24日 水分子の発見(1783年)

    物理学者ラボアジエとラプラスが、赤熱した鉄管(小銃の銃身)の中に水を通すと水素が発生することを示し、水が水素と酸素からできていることを発見しました。なお、これに先立つ1781年には、化学者のキャヴェンディッシュが、水素を空気中で爆発させると水ができることを発見していました。さらに、ラボアジエとラプラスの発見から17年後の1800年には、ニコルソンとカーライルが、ボルタ電池を用いて初めて水の電気分解を行い、陽極に酸素が、陰極に水素が発生することを確認しました。この一連の実験によって、水がこのふたつの元素からなる分子であるという説は決定的なものになったのです。

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    『水とはなにか〈新装版〉』
    水素と酸素からなる最も単純な化合物――水。この身近な存在は、じつは化学的、物理的に見ると非常に特殊な物質だったのです。各種の化学反応の場となり、生命現象を司る水の不思議を、その構造から解明します。

     

    6月25日 スペインの建築家ガウディが生まれる(1852年)

    サグラダ・ファミリア教会の設計で知られる建築家アントニ・ガウディが、この日 スペインのカタルーニャに生まれました。ガウディは、バルセロナ大付属建築学校で学び、曲線・局面を多用するアール・ヌーボーの様式や、イスラム風の装飾などの要素を取り入れた特徴的な建築物を多く残しています。その大胆で幻想的な作品群は、当時の機能主義全盛の風潮のなかでは異端視されていましたが、近年は独自性が再評価され、設計した建物や公園は人気の観光スポットになっています。

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    6月26日 フグ毒の正体が判明(1909年)

    東京衛生試験所所長だった薬学者・田原良純が、フグの卵巣中から毒素の結晶を抽出し、フグ毒の正体を突き止めたことを発表しました。「テトロドトキシン」と命名されたこの神経毒は、半数致死量0.01ミリグラムという猛毒で、現在でも、年間30件ほどのフグ中毒が発生しており、毎年のように死亡者が出ています。

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