第32回講談社科学出版賞は『ウイルスは生きている』

  • 2016/07/21

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    第32回講談社科学出版賞は
    『ウイルスは生きている』

    毎年度、国内で刊行された一般向けの科学書の中からすぐれた著作を選ぶ講談社科学出版賞は、日本では唯一の科学に特化した出版賞です。その第32回(平成28年度)の最終選考会(選考委員は浅島誠・小林誠・藤嶋昭・山根一眞・吉永良正の各氏)の結果、『ウイルスは生きている』(講談社現代新書)の受賞が決定しました。

     

    著者の中屋敷均(なかやしき・ひとし)さんは1964年生まれで現在、神戸大学大学院農学研究科教授(細胞機能構造学)。専門分野は植物や糸状菌を材料にした染色体外因子(ウイルスやトランスボゾン)の研究です。

    ――とご紹介すると、さぞいかめしい本なのだろう、と思われそうですが、この作品が選考委員たちに高く評価されたのは、群を抜く、その読みやすさでした。「ウイルス」という、生物と無生物のあいだで私たちを翻弄する存在のおもしろさを、ときにミステリアスに、ときにユーモラスに、そしてときに哲学的に、数々のエピソードをみごとに織り交ぜながら一気に読ませる筆力は、「科学書」の枠を超えるものです。この機会にぜひご一読いただき、新しい才能の台頭を実感してください。

     

    当サイトは中屋敷均さんから、受賞のお言葉をいただきました!

    この度は、栄えある賞をいただき、とても嬉しく思っています。「ウイルスとは何か?」という問いは、実は「生命とは何か?」という真摯な懐疑、そのものです。生命と物質の境界を揺れて漂う“ウイルスという存在”。その驚くべき魅力が伝わる一冊であればと願っています。

     

    講談社現代新書『ウイルスは生きている』

    中屋敷均 著  定価:740円(税別) ISBN978-4-06-288359-7

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