【サイエンス 7days】 第31回 8月29日~9月4日

  • 2016/08/29

    • ニュース

    第31回 8月29日~9月4日
    国産旅客機YS-11が初飛行

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第31回は今日8月29日から9月4日までの一週間をみていきましょう。

    8月29日 ファラデーが電磁誘導の実験に成功(1831年)

    この日、イギリスの物理学者マイケル・ファラデーが、磁気によって電流を発生させる実験に成功。現在「電磁誘導」として知られる物理現象をはじめて示しました。火力、水力、原子力発電など、ほぼすべての発電方式が、最終的にはこの電磁誘導によって電流を発生させており、また磁場と電流の相互作用を初めて明らかにした点から、電磁気学における最も重要な発見とも言われています。


    電磁誘導の発見を記したファラデーの実験日誌

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    『光と電磁気 ファラデーとマクスウェルが考えたこと』
    1799年の電池の発明(ヴォルタ)から、1864年のマクスウェル方程式の発表まで。実験家と理論家の連係プレーで完成された、電磁気学の歩みをたどります。

    8月30日 戦後初の国産旅客機YS-11が初飛行(1949年)

    日本航空機製造が設計・製造した戦後初の国産旅客機YS-11の1号機が、この日の午前7時21分に名古屋空港から飛び立ち、56分間の試験飛行に成功しました。プロペラのついたエンジンを両翼にひとつずつ搭載した、双発ターボプロップエンジン方式で、航続距離は最長で約2000キロメートル。近中距離用の旅客機として利用され、1973年までに180機以上が製造されました。YS-11の製造終了ののち、日本ではながらく旅客機が作られることはありませんでしたが、2015年に約40年ぶりとなる国産旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」が試験飛行に成功しました。日本の飛行機が世界の空を飛びまわる姿を想像すると胸が躍りますね。

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    『紙ヒコーキで知る飛行の原理』
    プロペラ機も、ジェット機も、紙ヒコーキも飛ぶ原理はみな同じ! 自分で飛行機を設計して飛ばしてみることで、航空力学が理解できる一冊です。

    8月31日 野菜の日

    8(や)3(さ)1(い)の語呂合わせから、この日は「野菜の日」とされています。もっと野菜について認識してもらいたい、という目標のもと、全国青果物商業協同組合連合会など9団体が制定したもので、1983年にスタートしました。野菜は世界に200~300種類あり、日本ではそのうち約150種類が食べられているそうです。残暑が厳しいこの時期、夏バテ対策として、ビタミン・ミネラル・食物繊維の不足を野菜で補うのにぴったりの一日ですね。

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    『「育つ土」を作る家庭菜園の科学』
    作物を育てるうえで大切なのが「土作り」。じつは野菜の種類によっても土作りは変える必要があるそうです。さまざまな微生物が織りなす「ふしぎな土の世界」に足を踏み入れてみませんか。

    9月1日 初の宇宙雪(1983年)

    この日、スペースシャトル「チャレンジャー号」が、無重力状態の宇宙で初めて人工雪を作ることに成功しました。宇宙雪の実験は、日本の高校生が、朝日新聞の宇宙実験キャンペーンに応募したアイデアで、マイナス15℃に冷却された縦横4センチ、高さ10センチの銅製の箱のなかで雪の結晶を成長させるというものでした。同年4月のスペースシャトルミッションでは失敗に終わりましたが、改良した装置を用いて臨んだこの日の実験では、最大直径約0.3ミリメートルまで人工雪の結晶を成長させることに成功しました。

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    『結晶とはなにか』
    規則的な六角形の雪の結晶はなぜ生まれるのでしょうか? 自然がもっている美しい対称性の源を、化学結合から探ります。

    9月2日 リニアモーターカー世界初の有人浮上走行(1982年)

    この日、宮崎県日向市にある国鉄の実験センターにおいて、超電導リニアモーターカーの試験が行われ、世界で初めて人を乗せての走行に成功しました。この実験では3.3キロメートルの走行区間において、時速206キロメートルを記録しています。なお、無人走行としては1979年12月12日に当時の世界最高記録となる時速517キロメートルを達成しています。日本で初めて実用化されたリニアモーターカーは、2005年の愛知万博の際に設置された、愛知高速交通の「リニモ(Linimo)」で、現在も運行中です。一方でJR東海が計画中のリニア新幹線の開業は、2027年が目標となっています。いったいどんな乗り心地なのか、ぜひ一度試してみたいものです。

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    『図解・新世代鉄道の技術』
    超高速のリニアモーターカーが開発される一方で、在来線の省エネ化なども進んでいます。超電導リニアから、路面電車、地上設備まで、近年、開発・実用化された注目の新技術を紹介します。

    9月3日 王貞治がホームランの世界記録を達成(1977年)

    この日、巨人の王貞治選手が通算756号ホームランを放ち、ハンク・アーロンの記録を抜いて世界最高記録を達成しました。王選手は1980年まで現役選手として活躍し、通算本塁打868本は現在でも塗り替えられていない世界記録です。ちなみに通算安打数は2786本ということですので、ヒット3本のうち1本がホームランという驚きの記録です。

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    『オリンピックに勝つ物理学』
    先日幕を閉じたリオデジャネイロ・オリンピック。日本人選手もたくさんのメダルを獲得しましたが、じつはトップアスリートの動きや道具には、緻密な物理学が潜んでいるのだとか。読めばスポーツ観戦がもっと面白くなること請け合いです!

    9月4日 伊能忠敬の『大日本沿海輿地全図』発表(1821年)

    測量家の伊能忠敬が作成した、初の実測日本地図『大日本沿海輿地全図』が、この日、公表されました。この地図は、1800~1816年にかけて行われた測量をもとにしており、初めて日本の海岸線が正確に知られるようになりました。伊能忠敬自身は編纂途中の1818年に亡くなってしまいましたが、測量情報は幕府の機密事項であったことから、その死は公表されず、弟子らによる地図が幕府に提出された1821年に、地図の完成と伊能忠敬の死が発表されたそうです。

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    『非ユークリッド幾何の世界』
    「三角形の内角の和は180度」というおなじみの法則は、じつは地球という球体の上に書かれた三角形には通用しません。球面上の地形を平面上の地図に移し替えると何がおこるのか、不思議な非ユークリッド幾何の世界にみなさんを誘います。

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