【サイエンス 7days】 第53回 1月30日~2月5日

  • 2017/01/30

    • ニュース

    第53回 1月30日~2月5日
    ヘルツが電磁波を検出

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第53回は今日1月30日から2月5日までの一週間をみていきましょう。

    1月30日 百武彗星の発見(1996年)

    この日、鹿児島県のアマチュア天文家・百武裕司(ひゃくたけ・ゆうじ)さんが、双眼鏡を使った観測によって百武彗星を発見しました。この彗星は発見から約2ヵ月後の3月25日には、地球-太陽間の距離の約10分の1まで地球に接近し、肉眼でもはっきりとその姿が確認できるようになりました。1910年のハレー彗星以来の大彗星といわれ、周囲に大きな街などがなく空が暗い場所では、角度にして60度以上という長い彗星の尾を見ることができたそうです。なお、次に百武彗星が地球の近くに戻ってくるのは約10万年後のこと。そのころ地球上にはどんな生き物たちが暮らしているのでしょうか。

    長く尾を引く百武彗星の姿(写真:NASA)

     

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    1月31日 アメリカ初の人工衛星打ち上げ(1958年)

    この日、アメリカは初の人工衛星となる「エクスプローラー1号」を打ち上げ、地球周回軌道への投入に成功しました。エクスプローラー計画は、前年の1957年10月4日に、ソ連が世界初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功したことをうけて、急ピッチで進められたものでした。この衛星には宇宙線計測用のガイガーカウンターが搭載されており、地球を球殻状に二重に取り巻く「ヴァン・アレン帯」と呼ばれる放射線帯の存在が明らかになりました。ヴァン・アレン帯は、宇宙線によって地球大気から叩き出された粒子が、地球磁場に補足されたものと考えられています。この粒子が太陽活動の影響で大気中に入ってくると、地上からは美しいオーロラとして観測されることになります。

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    2月1日 NHKが東京地区でTV本放送開始(1953年)

    この日の午後2時、東京・内幸町にあったNHK東京放送会館から、日本でのテレビ本放送がスタートしました。最初の画面は「NHK東京テレビジョン開局」の文字で、開局式典のようすを伝えたのち、舞台劇「道行初音旅」が最初の番組として放送されました。1日の放送時間は約4時間で、受信契約数は866件。受信料は月200円だったそうです。なお、放送開始を記念して、この日は、「テレビ放送記念日」に制定されています。

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    2月2日 ヘルツが電磁波を検出(1888年)

    この日、ドイツの物理学者ハインリヒ・ヘルツが、電磁波の存在を実験ではじめて確かめました。電磁波という概念は、すでにファラデーやマクスウェルらの論理から存在が示唆されていましたが、ヘルツは、火花放電によって発生した電磁波を別の回路で検出する実験によって、その存在を実証することに成功しました。この実験結果はマクスウェル方程式の正しさを示すことにもなり、近代の電磁気学は、ここからスタートしたといわれています。なお、電磁波の周波数の単位であるHz(ヘルツ)は、このハインリヒ・ヘルツにちなんだものです。

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    2月3日 節分

    豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりする「節分」ですが、じつはこの日付が、太陽の運動によって決まっていることをご存じでしょうか。節分の基準となる「立春」や「春分」などの二十四節気(にじゅうしせっき)は、地球からみた太陽の位置を15度ずつに区切って定められています。たとえば「立春」は、太陽が「春分」のときから315度進んだところにくる日です。ちなみに、1985年以降、立春はずっと2月4日でしたが、天体力学の計算によれば2021年には2月3日になる可能性があるのだとか。太陽の動きを気にすることの少なくなった現代においても、私たちのカレンダーがいまだに天体の運動によって決められているというのは、すこし意外な気もしますね。

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    2月4日 「ボーイング727型機」が東京湾に墜落(1966年)

    この日、東京湾の羽田空港沖に全日空のボーイング727型機が墜落し、乗員乗客133名全員が死亡する大事故が発生しました。事故原因について徹底的な調査が行われましたが、当時はまだフライトレコーダーなどが搭載されておらず、正確な原因はよくわかっていないそうです。ひとたび事故が発生すると、大きく報道される航空機の事故ですが、じつは統計的な数字をみると地上の交通事故にくらべて圧倒的に死傷者の数は少ないそうです。空の旅は絶対に安全ということはできませんが、旅客機による重大事故は年々少なくなっています。いったいそこにはどんな技術や工夫があるのでしょうか。著者の「次の空の旅を、安らぎの心を持って楽しんでいただく一助になれば幸い」という思いから書かれた下記の書目をぜひご一読ください。

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    『飛行機事故はなぜなくならないのか』
    さまざまな「想定外」が大事故を招いてきた。本書では、これまでにどんな飛行機事故が起き、それを教訓に旅客機はどう進化してきたかを、じっくり解説します。

    2月5日 発明家のジョン・ボイド・ダンロップが生まれる(1840年)

    タイヤメーカー・ダンロップの創始者として知られる、発明家のジョン・ボイド・ダンロップが、この日、スコットランドに生まれました。ダンロップは初め獣医として生計を立てていましたが、1887年に自転車用空気入りタイヤを発明して、翌1888年に特許を取得、1889年にはタイヤ会社を設立しています。ウシの腸に空気がたまる病気からヒントを得て、空気で膨らませたゴム袋を丈夫な布で包み、自転車の車輪に巻いてみたのがきっかけという、空気入りの自転車用タイヤは、その後すぐに普及していくことになりました。なお、空気入りタイヤを自動車に初めて利用したのは、レストランガイドでもおなじみのフランスのミシュランだそうです。

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