【サイエンス 7days】 第91回 10月23日~10月29日

  • 2017/10/23

    • ニュース

    第91回 10月23日~10月29日
    WHOが天然痘根絶宣言

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第91回は今日10月23日から10月29日までの一週間をみていきましょう。

    10月23日 丸山ワクチン発表(1974年)

    日本医科大学の皮膚科医の丸山千里(1901~92)が、1974年の国際癌学会で丸山ワクチンのガン患者への有効性を報告しました。丸山がヒト型結核菌から製造したもので、結核やハンセン病の患者にガンが少ないことから発見されました。ガン患者への有効性が報告されて以来、患者が殺到、正式な医薬品の認可がないまま有償治験薬という形で、1966年以来多くの患者が利用しています。愛知県がんセンターと東北大学がそれぞれ行った臨床試験では、有効性が認められなかったとされましたが、臨床的に効果があるという主張もあり、その評価はいまだに揺れ動いているようです。

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    『新薬に挑んだ日本人科学者たち』
    薬の候補物質は、地中から、海洋から、そして実験室から、日々あまた生まれます。研究開発者たちが、それらをふるいにかけて選別し、ヒトにおける有効性を高めながら毒性を弱め、薬として飼い慣らしていきます。膨大な歳月と資金が費やされ、たゆまぬ研究開発が重ねられ、こうした営みの結晶として新薬が生まれます。創薬関係者や薬学部の指導者が絶賛する、知られざる、日本人研究者による創薬の物語です。

    10月24日 ニューヨークの国連ビルが完成(1949年)

    国際連合の本部の入る国際連合本部ビルの設計原案は、ル・コルビュジエ、ニーマイヤー、マルケリウスら。マンハッタンの東辺に位置し、その敷地は西は1番街、東はイースト川、北は48丁目東、南は42丁目東に囲まれています。主に39階の事務局ビル、総会会議場、理事会会議場、図書館から構成されます。なかでも超高層の事務局ビルは、広い側の壁がガラス張りの単純な直方体。当時としては斬新な造形で、現代建築の方向を示すものとして注目を浴びました。

    国連ビル総会議場

     

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    『図解 超高層ビルのしくみ』
    地震や台風の暴風雨に備える耐震技術、多くの人が安全・快適に過ごすためのエレベーターや空調、防災のスゴ技など、超高層ビルをあらゆる角度から解説します

    10月25日 日本航空が営業開始(1951年)

    戦後、連合軍に禁止されていた航空事業が解禁され、戦後初の民間1番機、マーチン202A型の「もく星号」が、羽田空港から飛び立ちました。もっとも当時のクルーはまだ外国人でした。東京~大阪~福岡間。東京~大阪間を1時間35分で飛び、運賃は6000円。なお、日本初の航空会社「日本航空輸送研究所」が創立されたのは、1922年です。同年11月15日、堺~高松~徳島を結ぶ、水上発行機による定期航路の営業が開始されています。この日は「民間航空記念日」になっています。

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    『図解・飛行機のメカニズム』
    セスナからジャンボまで仕組みと実際の作動状況をビジュアルに解説します。軽く丈夫な機体の構造や安全のための工夫、操縦システム、エンジンと燃料系統、機体システムなど、「より安全に速く大量に」を目指す航空技術の最先端がわかります。

    10月26日 WHO(世界保健機関)が天然痘根絶宣言(1979年)

    WHOは、1967年に天然痘根絶本部を設け、各国の協力を得て50万人を動員し、総額1億ドルを投じて大規模な天然痘根絶計画を開始しました。毎年、発生国と患者数が確実に減少し、東アフリカ地域で1977年10月のソマリア人患者を最後に、ついに全世界から天然痘患者の発生がなくなりました。

    天然痘ウイルス

     

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    『いつか罹る病気に備える本』
    人はいつか病気に罹るもの。高血圧、糖尿病、白内障から脳卒中、認知症、心筋梗塞、がん、うつ病まで。いろんな病気が貴方や親しい人の身に襲いかかります。でも、日頃から気をつけていれば、避けられるものも少なくありません。よくある病気の基礎知識を身につけて、予防と早期発見に役立てるための一冊です。

    10月27日 サターンロケット初打ち上げ(1961年)

    アポロ計画の有人飛行のため、アメリカ航空宇宙局 (NASA) が開発・運用したサターンロケット。元ドイツの科学者ヴェルナー・フォン・ブラウンが中心となって開発しました。アポロ計画で、計12人もの宇宙飛行士を月に送り込みました。サルたちを載せた先代のロケットがジュピター(木星)であったため、「次は土星だろう」という、ありがちな理由でネーミングされたようです。マーズ(火星)なんて眼中にないのはくやしい……

    アポロ4号を打ち上げたサターンVロケット

     

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    『世界はなぜ月をめざすのか』
    アメリカのアポロ計画が終了してから40年余――その間、人類は月に行っていません。 人々のあいだにはいつしか「いまさら月になど行く必要はない」という認識さえ広まってきています。しかし、それは月での優位を独占しようとするアメリカの広報戦略にはまっているにすぎません。じつは世界ではいま、アメリカ、中国、ロシアなどを中心に、月の探査・開発をめぐって激しい競争が水面下で始まっています。30~40年後には、月面基地が完成するともみられているのです。

    10月28日 日本初の速記術発表(1882年)

    特別の記号で記録し、後で普通の文字に書き直す速記は、すでに前4世紀にギリシアで使用されていたといいます。日本では、1882年、田鎖綱紀(1854-1938)が、英語のピットマン式(1837、幾何派)を五十音に翻案し、東京・日本橋で速記「疾書術」の講習会を開催したのが、日本の速記術の始まりとされています。参加者はそのスピードに驚嘆し、田鎖を「電筆将軍」と呼んだそうです。速記には、文字を簡略化する草書派、点や線を組み合わせる幾何派の2系統があり、のち幾何派式を基に多くの方式が考案されました。現在はソクタイプなどの速記機械もあり、補助にテープレコーダーも利用します。もっともパソコン音声入力も実用化されおり、今後も速記術が受け継がれていくのか心配ですね。

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    『「分かりやすい話し方」の技術』
    あなたの言っていること相手にちゃんと伝わっていますか? 言いたいことが相手に伝わらないのには「理由」があります。その「理由」を正しく認識し、話し方を少し工夫するだけでどんな口下手な人でも、分かりやすく話すことができます。NHKアナウンサー、代議士秘書、医師と、さまざまな職業でマルチな才能を発揮してきた著者が、秘伝の矢印メモを駆使して分かりやすく話す15のテクニックを伝授します!

    10月29日 厚生省(当時)が人工甘味料「チクロ」を使用禁止に(1969年)

    人工甘味料「チクロ」は、サイクラミン酸(シクロヘキシルスルファミン酸)のナトリウム塩、カルシウム塩の通称です。無色・白色の結晶もしくは結晶性粉末で、水に溶けて、砂糖の30~70倍もの甘味を持ちます。日本では、ナトリウム塩は1956年、カルシウム塩は1961年に食品添加物として許可され、広く利用されてきました。しかし、米国で大量摂取は内臓障害や発ガンの危険性があるとの発表があり、1969年に使用が禁止されました。

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    『「食べもの情報」ウソ・ホント』
    「砂糖がカルシウム欠乏を招く」「化学調味料で頭が悪くなる」「有精卵や天然酵母は体にいい」「クロレラは万病に効く」など、あたかも科学的に実証されたかのような思い込みに振り回されていませんか? 何がホントで何がウソなのか。本当に大切な食生活とはどのようなものなのか。健康に生きるための情報の捉え方、食生活のおさえどころを紹介します。

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