【サイエンス 7days】 第99回 12月18日~12月24日

  • 2017/12/18

    • ニュース

    第99回 12月18日~12月24日
    国連総会で宇宙条約が採択

    地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今週も "サイエンス7days" のコーナーをお届けします。

    "サイエンス7days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介する「この日なんの日」のコーナーです。

    第99回は今日12月18日から12月24日までの一週間をみていきましょう。

    12月18日 東京駅の開業式(1914年)

    1986年から東京中央停車場として利用されていた駅が、この日、赤レンガの3階建ての駅舎となって東京駅に生まれ変わり、日本の鉄道の中心となりました。現在の千代田区丸の内側に当たる部分に建てられた駅舎は、建築家の辰野金吾(1854~1919)設計のルネサンス風建築でした。第二次世界大戦の空襲で一部消失しましたが、戦後まず進駐軍輸送や復員輸送のために応急的に修復、同年10月より本格復旧工事に着手し、1947年に安全重視の2階建てに形を変えて完成しました。その後、八重洲口に八重洲本屋(鉄道会館)建設をはじめ、地下鉄の乗り入れ、大地下街解説、東海道新幹線開通……と、駅舎は拡充を続けてきました。2007年より、1914年時の駅舎を復元する工事が始まり、2012年に完了。当時の美しいレンガ造りの姿がみごとに再現されています。現在、東京駅は主要路線の起点となり、JRの1日平均乗車数(降車は含まず)は約44万人、1日平均の駅利用者数は約113万人という巨大駅となっています。

    1914年竣工直後の東京駅

     

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    『東京鉄道遺産』
    日本初の鉄道が開業した東京には、明治以来、数多くの路線が建設されてきました。そのため、あらゆる時代、あらゆる種類の鉄道構造物が集積し、今も鉄道輸送を支え続けています。本書では、東京の鉄道遺産を訪ねながら、その歴史や技術史的な見どころを専門的な視点で紹介。鉄道技術史研究の第一人者が執筆した、本格的な解説書です。

    12月19日 国連総会で宇宙条約が採択(1966年)

    正式名称は「月その他の天体を含む宇宙空間の探査および利用における国家活動を律する原則に関する条約」。この日、採択された第21会期国連総会決議2222号は、翌年1月27日に調印、 10月10日に発効しました。「宇宙憲章」と呼ばれることもあり、「天体を含む宇宙空間の探査および利用は『すべての国の利益のために』『国際法に従って』全人類が自由に行うことができる」「天体を含む宇宙空間に対しては、いずれの国家も領有権を主張することはできない」などと定められています。さらに「平和利用の原則」により、核兵器その他の大量破壊兵器を地球の軌道に乗せないこと、天体に設置しないこと、宇宙空間に配備しないこと、また月その他の天体の軍事的利用の禁止なども盛り込まれています。ただし ICBMのようなミサイルなどは、宇宙空間を「通過する」だけであるとして対象外になっているのです。2012年現在、日本を含む 101ヵ国が批准しています。

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    『完全図解 宇宙手帳』
    1957年に打ち上げられた世界初の人工衛星「スプートニク1号」から始まり、ロケット開発、有人宇宙飛行、月・惑星探査、宇宙ステーションまで、半世紀を超える人類の宇宙への挑戦。その歩みを網羅するとともに、豊富な図解で宇宙開発の技術と基礎知識を解説した決定版データ集です。

    12月20日 日本初の霧笛が設置される(1879年)

    霧の深いことで知られる、青森県と北海道の間にある津軽海峡。本州側の岬にある尻屋埼灯台に、日本で初めて霧笛が設置されました。霧笛は、20秒おきに4秒間「ボーッ」と鳴り響くもので、航行船舶の安全に大いに役立ちました。現在の霧笛は、1マイル(約1.6㎞)以上の距離に達する音響を6秒以上発生できることが、船舶設備規定になっています。この日は「霧笛記念日」と定められました。風情のある霧笛の音ですが、計器の進化と普及により必要性が薄れ、廃止の方向になっているのは、少し寂しい気もします。

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    『音のなんでも小事典』
    その性質から先端技術への応用まで、音のすべてを語る1冊。あまり普段は意識しない音ですが、ふしぎな性質、意外な使い道がたくさんあります。たとえば、邪魔な騒音は音で消すことができたり、水中では画像を音で運んだりします。コンサートホールの建築音響技術や超指向性マイクロホンについて、さらには外国語上達法や、音色の心理学、絶対音感や赤ちゃんが聞いている音の話など、音に関連する心理から生理まで、あらゆる角度から徹底解説します。

    12月21日 「神戸丸山衝上断層」が国の天然記念物に指定される(1937年)

    丸山断層は、兵庫県神戸市長田区明泉寺町にある衝上(しょうじょう)断層(逆断層)で、1932年に京都大学助教授であった上治寅治郎により発見されました。六甲山塊北側にある大断層の一部で、1億9000万年前の中生代初期の花崗岩漿からなる六甲山塊が、3000万年~100万年前の間に堆積した新生代第三紀層の上に衝き上げて、逆転した地層になっています。地下深くあった地層が、おそらくは大地震などの影響で、斜めに上の地層を突き破り、新しい地層の上にのってしまったと考えられます。この断層により、大阪湾の陥没と、六甲山塊の隆起との相関関係の研究も進みました。自然の威力を垣間見ることができる貴重なものとして、天然記念物に指定されたのです。

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    『活断層地震はどこまで予測できるか』
    「活断層とは何か?」「直下型地震はどうして起きるのか」――地震とは、地殻内にたまった歪みが断層を通じて一気に解放される現象です。日本列島には確認されているだけで2000以上の活断層が存在し、互いに複雑に影響しあっています。次の地震はいつ、どこで起きるのでしょうか。活断層と直下型地震のメカニズムの最新の研究成果を、豊富な図と写真でわかりやすく解説します。

    12月22日 化石魚「シーラカンス」の発見(1938年)

    南アフリカの博物館で学芸員をしていたマージョリー・コートニー・ラティマー女史は、魚類の標本コレクションを担当しており、普段から地元の漁師と交流がありました。この日、見に行ったトロール船で、チャラムナ川の河口付近で獲られ山積みされていた魚の中に、偶然青いひれだけが突き出ているのを見つけたのでした。それは、長さ1.5mほどの、かつて見たこともないほど美しい魚でした。南アフリカ・ロードス大学の生物学教授、J.L.B.スミス博士にそのスケッチと特徴の記述などを送ったところ、白亜紀末に絶滅したものと考えられていた古代魚「シーラカンス」の現生種であることが判明したのです。発見者と発見場所にちなんで「ラティメリア・カルムナエ」と命名されました。

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    『カラー図解 古生物たちのふしぎな世界』
    恐竜だけが古生物ではありません。前恐竜時代にもさまざまな古生物が生きていました。「三葉虫が繁栄し、アノマロカリスがカンブリア紀の覇者になる」「デボン紀にはアンモナイトの仲間がまっすぐのびた円錐形からしだいに丸くなり、ティクターリクが“腕立て伏せ”を始める」「古生代最後のペルム紀には、イノストランケヴィアをはじめとする単弓類が覇権をにぎる」といった、ダイナミックかつドラマチックな古生代の物語。100点に及ぶ精緻なカラーイラストと化石写真で解説します。

    12月23日 東京タワー完成(1958年)

    テレビ局の総合電波塔「東京タワー」が、1年半の工期と総工費28億円をかけ、鋼材4000トンを使って完成しました。東京・芝公園近くに建てられたタワーは、高さ333m(パリのエッフェル塔を抜いて当時世界一)、途中2ヵ所に展望台があり、東京の新名所となりました。2012年に東京スカイツリーができるまでは、日本で最も高い建造物でした。設計者は「塔博士」と呼ばれた、早稲田大学教授の内藤多仲で、大阪の通天閣、名古屋のテレビ塔の設計者も手がけました。正式な名称は「日本電波塔」。開業前に一般公募した愛称には、86,269通の応募があり、多い順に「昭和塔」「日本塔」「平和塔」だったのですが、223通と少数だった「東京タワー」が選ばれたのです。223人の中から抽選で、神奈川県の小学5年生が10万円の賞金を贈呈されたそうです。

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    『図解・超高層ビルのしくみ』
    震度7にも耐える超高層ビルはどのように実現したか、といった、地震と台風の国ニッポンの超高層ビルにまつわる疑問に答え、最先端の技術と工夫の数々を紹介します。耐震技術のほかにも、大工事を滞りなくやり遂げるノウハウ、1万人が安全・快適に過ごすためのエレベーターや空調、防災のスゴ技など、日本の超高層ビルの大胆で細やかなしくみがわかります。

    12月24日 クックがクリスマス島に到着(1777年)

    クリスマス・イブの日に、英国の探検家ジェームス・クック(1728~1779)が到着したことから名前がつけられたクリスマス島は、中部太平洋のライン諸島にあり、ハワイの真南約2,000kmの赤道直下、キリバス共和国の東端に位置します。島の面積は約388平方kmで、周囲約150kmと珊瑚礁の島としては最大級です。クックによる発見以前は、ポリネシア人が一時的に港として利用していましたが、定住者はいませんでした。その後、主にミクロネシア人が住みつき、1888年にイギリスの植民地となりましたが、1979年にキリバス共和国として独立しました。「キリティマティ島」と表記されることもあるこの島は、地球上で最も早く新しい1日が始まること(日本時間+5時間)、1960年前後にイギリスとアメリカが、20回にも及ぶ大気圏内核実験を行ったことなどで知られています。現在は、美しい自然とダイビングやフィッシングを楽しむ観光客が訪れるようになりました。なお、インド洋にオーストラリア領の同名の島があります。

    クックの公式肖像画(ロンドン・海軍博物館所蔵)

     

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    『図解・船の科学』
    超高速船、超巨大船はどのようにして建造し、操船するのか――船の基本的な原理までさかのぼり、その構造とシステムを、豊富な写真と図版で詳細に解説します。「揺れない超高速船を実現したユニークな船型とは?」「超高速と自在な後進・横進・その場回頭を実現した推進装置とは」「軽くて丈夫な船体を実現した素材と構造とは?」といった疑問に迫ります。

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